DPワールドツアー(欧州ツアー)から91名、日本から45名と推薦出場者8名を加えて144名のフィールドで争う「ISPS HANDA CHAMPIONSHIP」(ISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!)の初日から現地入りしています。先着500名入場無料にアイスも食べ放題、そしてなんと最終日の表彰式の後にはプリンセス天功のイリュージョンまで観戦できるというISPSの大会には楽しいサービスが目白押しなのも嬉しいところ。
今大会はDPワールドツアーと共催になり91名もの選手が参戦しているので、優勝者には今シーズンの残り試合と2年間のシード権を得られます。「ZOZOチャンピオンシップ」と同じようにJGTOの選手にとっては世界への扉が開かれる試合になっています。ワールドランキングのポイント制度が変わり、メジャー大会に出場できる世界ランク50位以内を目指すためには国内ツアーでポイントを稼ぐことが難しくなっています。海外を目指す選手にとっては是が非でも上位に入りたい試合になっています。
スタンドやテントもDPワールドツアー仕様になっていて海外の試合に来ているような雰囲気ですが、雰囲気だけでなくセッティングも昨年までとは変わっているようです。岩崎亜久竜選手のキャディを務める自身もプロゴルファーの湯本開史さんは「グリーンはめちゃくちゃ速いです。ピン位置もエッジから3とか4ヤードに切ってありますが平らなところに切ってあるのでフェアですね。攻めればチャンスも作れるセッティングです」と教えてくれました。
午前スタートの永野竜太郎選手は1イーグル、5バーディ、2ボギーの5アンダーでホールアウトし、会見でスタンドやテントボールなど普段の日本ツアーとは違う雰囲気に「テンションあがりますよね。セッティングも高さやスピン量を求められますが、攻めて行けばチャンスも作れる」と上々の滑り出しです。
ゴルフ殿堂入りも果たしたメジャー4勝のアーニー・エルスも出場していたので少しついて歩きました。ゆったりとしたやわらかいスウィングは健在で、飛距離も出ていました。スコアはイーブンパーで現在のところ82位タイと出遅れていますが、ビッグイージーと呼ばれるスウィングは一見の価値ありです。
同じ組に2021年に双子のニコライとラスムス兄妹で2週連続で優勝を飾ったラスムス・ホイガード選手を発見しました。DPワールドツアーの2023年のスタッツを見ると、飛距離は311ヤード(26位)、パーオン率は72.22%で(27位)、パーオン時のパット数85位、ラウンドのパット数58位とショットメーカーですがパットの調子がいま一つのようです。
スウィングは長身をいかした大きなアークでオーソドックスなきれいなスウィングです。トラックマンや足裏の圧力を計測するスウィングカタリストなどの計測器も欧州発なので、スウィングの指導法はかなり進んでいるのでしょう。デンマークの選手ですが、欧州の選手はオーソドックスなスウィングの選手が多い印象です。PGAツアーのほうが個性的なスウィングが多いように思います。スコアは4アンダー14位タイで終えています。
グリーンのスピードを表すスティンプメーターの数値は12フィート5分の1とかなりの速さと硬さのようなので、午後スタート組はさらに乾いて難易度が増しているはずですが、1日5アンダーペースの戦いになりそうな展開です。
気になる日本勢は、首位と2打差の5アンダーに浅地洋佑、永野竜太郎、中島啓太、3打差の4アンダー14位タイに金谷拓実、星野陸也、蝉川泰果と続きます。明日も現地からのレポートをお届けします。