寺西明プロが教える、飛距離アップのために押さえておきたい3つのポイントを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた!

肩は縦に回す

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。僕は日々「どうすれば少しでも飛距離が伸びるか」ってことを考えているのですが、これがなかなか難しい。歳のせいもあって体もどんどん硬くなってるし……(もともと硬いのですが)。

そんな僕でも飛距離を伸ばせるかも! と思わせてくれる記事が週刊ゴルフダイジェスト5/2号に載っていました。それが「”寺”小屋の三箇条」という”寺”西明プロが指導してくれている記事。寺西プロが教えている”トキさん”というおじいちゃんは、なんと80歳を超えてもまだ飛距離が伸びているんだとか。これなら僕でも効果があるんじゃないの? ってことで、やってみることにしました。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2023/5/2号で特集されていた、飛距離アップのために押さえておきたい3つのポイントを実践!

週刊ゴルフダイジェスト2023/5/2号で特集されていた、飛距離アップのために押さえておきたい3つのポイントを実践!

まずは三箇条のひとつめ。現在81歳のトキさんは体はとても柔らかいのですが、それでも年齢的に肋骨周りが硬くなってきているそう。そして剣道経験者ということで、上からカット軌道でボールを叩きがちということです。捻転差がなくなり回転ができなくなってくると、助走距離を出すために自然と横移動が増え、肩も横に回してしまうそうなんです。そうなるとトップの位置は低くなり、逆にヘッドスピードは落ち、再現性も低くなります。そこで寺西プロは“肩を縦に回すこと”を教えたそうです。

画像: 体が硬くなってくると、横移動が増えてしまう

体が硬くなってくると、横移動が増えてしまう

肩を縦に回す意識をすると、背骨の前傾角度と直角に肩が回るようになります。それにより、回転量が上がり、十分な助走距離を確保できるようになるんですね。

肩を縦に回すコツは、骨盤を前傾させること。多くのアマチュアは骨盤が立った状態で構えているので、どうしても肩が水平に回りやすいということです。お尻を後ろに突き出すように骨盤を前傾させると、肩を縦に回しやすくなるそうです。

画像: 骨盤を前傾させるようにアドレスして、肩を縦に回すようにする

骨盤を前傾させるようにアドレスして、肩を縦に回すようにする

フェースはシャットに使う

そして三箇条のふたつめ。それは“フェースを常に閉じておくこと”。寺西プロによると、多くのアマチュアは左腕を内旋、右腕を外旋させるように動かし、フェースを過度に開きながらテークバックしがちだそうです。そのせいで、インパクトでは手先を使って無理にフェースを閉じようとしてしまい、精度もパワーも落ちてしまうそうなんですね。なので、シャットなフェース使いをすれば、ミスも減るし、パワーも上がるということなんです。

もうひとつ、テークバックでシャットにクラブを上げることで、体の正面から腕が外れず、同調もしやすくなるそうです。シャットをイメージすると肩の縦回転もやりやすくなるということです。トキさんはこれをやり始めてから、球を押す力が強くなり、飛距離が伸び、ミスの幅も極端に狭くなったそうです。

シャットフェースで気をつけることは、つま先体重になりすぎないこと。体重が前に行きすぎると、切り返しでクラブが外から下りてきやすくなるということです。

画像: (左)シャットにテークバックすると体の正面から腕が外れない。(右)多くのアマチュアはフェースを過度に開きながらテークバックしてしまう

(左)シャットにテークバックすると体の正面から腕が外れない。(右)多くのアマチュアはフェースを過度に開きながらテークバックしてしまう

足は動かし続ける

最後に三箇条のみっつめ。それは”足を止めないこと”です。若いときは股関節が柔らかく、お尻の筋肉もあるので、足は動きます。しかし老化とともにお尻の筋肉は落ちてくるので、足が止まってしまうんです。そこで大切なのは股関節の可動域を上手く使うこと。そのためには”骨の上”で回ることが大事なんだとか。かかとに回転軸を置いて動き続けることで、骨の上で回るという動きができるんだそうです。飛ばし屋のプロなんかは切り返し以降、左つま先がめくれたりしていますが、回転を妨げず、足を動かし続けるにはそのくらいやってもいいそうです。トキさんは骨の上で回れるようになったことでフィニッシュが大きくなり、球もつかまるようになったそうです。

画像: 切り返し以降に左つま先がめくれたり、左つま先が飛球線方向を向くくらい足を動かし続けてもいい

切り返し以降に左つま先がめくれたり、左つま先が飛球線方向を向くくらい足を動かし続けてもいい

さっそく三箇条を意識しながらボールを打ってみました。肩を縦に回すイメージはとてもいい感じです。しっかりと骨盤を前傾させれば、意外と縦に回転するのは難しくない感じ。猫背だと上手く回転できませんが。これだと体の軸の左右のブレが少なくなり、回転量も上がるし、ヘッドスピードが上がりそうな気がします。シャットフェースもセットでやると、さらに縦に回転するイメージが出やすいと思いました。

シャットなフェース使いができると、ボールのつかまりが良くなり、右へのミスが減るし球も強くなりました。方向性もよくなるのですが、僕の場合はどうしてもつま先に体重が乗りがちになり、アウトサイドイン軌道になりやすく、左に出てさらに左に曲がる球が出たりしました。おそらく普段からつま先体重で打ってるってことなんでしょうね。

しかしこれも、三箇条のみっつめであった”骨の上で回る”を意識すると、かかとに乗ったまま回転できるようになるので、つま先体重になりにくくなりました。そう考えてみると、この三箇条ってすべてが上手くリンクしてるんですね。

三箇条すべてをいきなりやって、すぐに効果が出るものではないのかもしれませんが、少なくとも振り切りは良くなり、ヘッドスピードは上がったと思います。アイアンに関しては方向性がよくなり、けっこう効果が出やすかったですが、ドライバーのような長いクラブは少し練習しないとダメですね。ドライバーもなれてくれば飛距離・方向性ともにアップしそうな気がしました。

トキさんは81歳にして200ヤード飛ばしているということなので、僕も負けずに飛距離を伸ばしたいと思います。

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