実際のラウンドを想定して、練習場でもショットを打つ
ゴルフスウィングの上達、それによる飛距離や安定性の向上はスコアアップのために大切な事柄で、多くのゴルファーが練習場で実践していることだろう。そしてできることなら、伸ばした自分のショット力を活かすためのコースマネジメント能力も養っておきたいところだ。
もちろんコースマネジメントの経験は実戦……ラウンドの中で積むのが一番の早道ではあるが「練習場でも学ぶことができますよ」と兼濱は言う。
「やることは簡単で、以前の自分のラウンドを想像して、練習場でも実際にコースを回っているように一打ずつ番手を替えながら打つんです。たとえば打ち下ろしで380ヤードのホールを想定したとして、まずティーショットをドライバーを打ってみたら、吹けて180ヤードくらいしか飛びませんでした。じゃあ残りが200ヤードなら次の一打は手前のバンカーに入らないように、5番アイアンで手前に刻もう、といったように頭の中でホールを回りながら練習するんです」(兼濱、以下同)
実際に回ったことのあるコースならイメージもしやすいし、もし失敗した経験のあるホールなら「じゃあ今度はこういう風に攻めてみよう」といったコースマネジメントも浮かびやすい。もちろん「以前のラウンド中に使った番手を覚えておいて、その通りに打つのもいいですね」と兼濱。また「鉄は熱いうちに打て、じゃないですけど、ラウンド当日から日が経たないうちのほうがイメージもしやすいですよ」とのこと。
「とくにラウンド中に自分がしたミスを覚えているうちに、理想的な一打が打てるまで打ち直すのは良い練習ですね。たとえばドライバーでのティーショットをミスしたとしたら『そのホールでの理想的なティーショット』が出るまで打ち直して、打てたら次は『理想的なセカンドショット』を打つ練習をするんです。ラウンドと練習の間が短いほど、ラウンド中の失敗体験を成功体験に上書きできますよ」
協力/学芸大ゴルフスタジオ