ホアキン・ニーマンのテークバックだけを参考にしてみよう
プロのスウィングは十人十色で、似たタイプであっても自身のフィジカルに合わせて細かい部分に違いが出たりするもの。したがって「テークバックからフィニッシュまで、すべてビギナーがお手本にできるくらいオーソドックスである選手は少ないですが、部分的にであれば参考になる選手も多くいますよ」とJJコーチ。
とくにホアキン・ニーマンは「かなり癖のあるスウィングをする選手ですが、始動に関してはとてもオーソドックスで参考になるんです」という。
「まず、写真では少しわかりづらいですが、ニーマンはアドレスの段階で両ひじが体の内側を向くように少し腕を絞って構えています。始動直後を後方から見たとき、左腕が後から見えるような状態になっているのがその証拠ですね」(JJコーチ、以下同)
両ひじが内側を向くよう絞ることで「ひじが間違った動きをせず、スウィングプレーンに沿って振ることができています」とJJコーチ。
「加えて、しっかりと体とクラブを握る手元との間に空間が確保されていますよね。これが2つ目のポイントです。そして3つ目はちゃんと背筋や腹筋……いわゆる体幹を意識して前傾姿勢を作っている点です。背筋を伸ばしながらお尻も突き出して、後方から見た際に『く』の字が奇麗に作られています」
これは癖のない、非常にオーソドックスな構え方・始動の仕方で「多くのビギナーの方にも『コレを真似してください』とオススメできますね」とのこと。さらには「ハーフウェイバックくらいまでのクラブの上げ方も参考になります」と続ける。
「後方から見て、フェースの向きと前傾姿勢の角度が平行になっているんです。しっかりフェースの向きを維持して、アドレスに対して綺麗に上げられている証拠ですね」
逆にハーフウェイバック以降は、ニーマンの手足の長さや柔軟性がフルに活かされた「『誰ができるんだ?』というようなスウィングをします。ビギナーの方に『ニーマンと同じスウィングをしたい』なんて言われたら『やめてください』というような非常に癖のあるスウィングです」とJJコーチ。
「しかしハーフウェイバックぐらいまでならとてもオーソドックスで参考になると思います。しかもニーマンは体型もがっしりも細すぎもせず、動きがイメージしやすいので、ビギナーの方はニーマンのテークバックをお手本にしてみてください」
協力/Tom's Bishon草加店