アマチュアのミスの原因は「ほぼ9割が切り返しにある」という青木翔コーチ。ではどう切り返すのが正解? シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが、青木コーチの教えを実際に試してみた!

多くのアマは切り返しでスウィングプレーンより上から下ろしてしまう

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフにミスはつきものです。プロだってミスするんだから、アマチュアの僕たちであればいろんなミスが出て当たり前。ミスの原因だって何百通りもあるし……。

月刊ゴルフダイジェスト6月号に「誰もができる! 最強の切り返し」という記事がありました。そこで青木翔プロコーチが、アマチュアのミスの原因は「ほぼ9割が切り返しにある」と言っているんです。さらに切り返しの動きを解決できれば、面白いほどナイスショットが出るとまで言っています! これはめちゃ気になりますよね。さっそく記事に書かれていることを試してみました!

画像: 月刊ゴルフダイジェスト2023年6月号で特集されていた、切り返しのコツを実践!

月刊ゴルフダイジェスト2023年6月号で特集されていた、切り返しのコツを実践!

アマチュアの切り返しはどこが悪いのでしょうか? 青木プロによると、アマチュアの切り返しでは、ほとんどの場合、上げたところ(プレーン)より上を通ってクラブが下りてきてしまうので、アウトイン軌道の原因になってしまうということです。プロは切り返しでプレーンよりも下にクラブが下りるんです。でもプロのように切り返すのはなかなかアマチュアには難しいので、せめて上げたときと同じプレーンに下ろせれば、かなりミスは改善できるということなんです。

画像: (左)プロはプレーンより下にクラブが下りる。(右)アマチュアの多くはプレーンよりも上を通るように下りてくる

(左)プロはプレーンより下にクラブが下りる。(右)アマチュアの多くはプレーンよりも上を通るように下りてくる

トップで止まる意識をなくそう

アマチュアの切り返しでのミスの原因はスウィングが「細切れ」だからと青木プロは言っています。これはアドレス、テークバック、トップ、切り返し……のように連続したポジション変化としてスウィングしようとしてるからということです。プロのスウィングは一旦スタートしたらフィニッシュまで一連の動きなんですね。「細切れ」になってしまうと、本来は流れの中でスムーズに行われるはずの切り返しが、トップという「静止点」の次の動作となってしまうんです。そこで力んでしまったり、体のポジションがズレたりするということなんです。静止状態から動こうとするから難しくなってしまうんですね。

画像: トップという静止点ができてしまうと、ダウンスウィングで力んでしまい、クラブや体のポジションが狂ってしまう

トップという静止点ができてしまうと、ダウンスウィングで力んでしまい、クラブや体のポジションが狂ってしまう

トップで止まる意識がなくなり、一連の動きで切り返しができるようになると、切り返しの動きがスムーズになることでクラブが上げたところよりも低いところに下ろしやすくなります。また、トップの形を気にすることがなくなり、いかにスムーズに「通過」するかということだけを考えればよくなるので、スウィングの軌道も良くなります。

切り返しとは「打てる形」ができたタイミングで起こるもの

ではスウィングの流れの中での切り返しというのはいつなのでしょうか? それは自分の中で「あ、打てる」と思った瞬間がそのタイミングで、そのときに「打てる形」になっていることが大事だそうです。アマチュアはこの「打てる形」ができていない人が多いんですね。右に動きすぎていたり、体重が”抜け”ていたりすると「打てる形」にはならないんです。

画像: アマチュアは打てる形が作れず、右に移動しすぎたり、体重が抜けてしまうことが多い

アマチュアは打てる形が作れず、右に移動しすぎたり、体重が抜けてしまうことが多い

青木プロの言う打てる形とは、右股関節に体重が乗っていて、なおかつ右のお尻が張っている(重心がかかと側にある)状態のこと。ここから切り返すと、勝手に左に踏み込めるし、お腹に力を入れて引っ張るイメージが出るということです。

画像: これが「打てる形」。この形ができると、スムーズに動ける

これが「打てる形」。この形ができると、スムーズに動ける

この形を作るポイントとしては、切り返す直前の形では右尻を後ろに引くようなイメージで腰を回し、右の尻からもも裏にかけて張りを感じられること。右腰が右に流れてしまうと張りが感じられません。もうひとつ、切り返し直前は右かかと側に重心があることも大事。つま先側に体重があると、左に踏み込むときに前につんのめってしまう。また、かかと重心だと右腰が回転しやすいというメリットもあります。

画像: 打てる形のポイントは、かかと側に体重をかけることと、右ももの裏側に張りを感じること

打てる形のポイントは、かかと側に体重をかけることと、右ももの裏側に張りを感じること

「打てる形」を覚えるための練習ドリル

打てる形が一連の流れの中で作れるようになるといいのですが、これはなかなか難しいので、ドリルでその形を覚えるのがいいと青木プロは言っています。そのドリルは、まず腕が腰の高さになるところで静止し、そこから反動をつけずにスウィングしてボールを打ちます。右股関節に体重が乗り、右かかと重心の「打てる形」になっていれば、瞬間的に左に踏み込んで打っていけるということです。

やってみましたが、しっかりと右股関節に体重が乗っていないと、反動なしではボールが打てません。また右かかと重心にしていないと、クラブがアウトから下りてしまいます。たしかに「打てる形」ができていると、クラブがスムーズいいいところに下りやすいし、左に踏み込んで行けます。何度もやって「打てる形」を体に覚え込ませないとダメですね。

画像: 腰の位置から反動をつけずにボールを打つ。しっかりと打てる形をつくることが大事

腰の位置から反動をつけずにボールを打つ。しっかりと打てる形をつくることが大事

しかしこの形が一連の動きのなかでできるようになるには、けっこうな練習が必要だと思いました。まずは素振りでもいいので、しっかりと右ももの裏に張りを感じながら、右かかと重心でスウィングする練習をしたほうが良さそうです。最初は「打てる形」ができているかどうか、止まってチェックしてもいいそうなので、しっかり体に形を覚えさせることが大事ですね。シャドースウィングでもいいので、毎日コツコツやることが大事だと思いました。僕も今日からちょっとずつやってみようと思います。

この記事では青木プロ以外のプロによる「最高の切り返し」のレッスンが載っているので、気になる方はチェックしてみてください。

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