ゴールデンウィークの加えてアクセスのよい立地もあり、ギャラリー数は11時30分の時点で1万人を越えたと発表がありました。大ギャラリーの声援が選手のパフォーマンスを引き出すかと思いきや、端から3ヤードというピン位置が5ホール。5ヤード以内ではなんと15ホールもある難セッティングが選手を苦しめています。昨日のLPGAの会見で「世界で活躍するプロを育てたい」とコースセッティングを担当した茂木宏美プロの言葉通りの難コースに仕上がっています。
難セッティングの攻略はフェアウェイキープが必須
その中で首位の2アンダーでホールアウトした(14時現在)宮澤美咲選手は「先週変えたシャフトを元に戻しティーショットが安定」し好発進できたと話します。午前スタートで注目したのは、インコース7時20分から3組目でスタートし昨年2位で終えた青木瀬令奈選手。前半9ホールは珍しくティーショットが荒れて3ボギーと出遅れます。
しかし、後半はティーアップの高さを2センチ程度に低くしたことでティーショットが安定。3つのバーディを奪いイーブンパー5位タイ(15時30分現在)でホールアウトしました。ここ4試合予選落ちが続いていましたが新しく入れ変えたSWを以前のものに戻して今週は臨んでいること、昨年同様にティーを低くしランを稼ぐ作戦が功を奏してフェアウェイキープからチャンスメークできたことで、好スタートを切りました。
昨日もプロアマ大会出場後17時を過ぎてもアプローチとバンカー、パットと入念に練習する姿を見かけました。今週にかける思いを表す上々の滑り出しで初日を終えています。
ラフの長さは本来70ミリの設定でしたが、天候に恵まれたせいもあり100ミリを越えるホールもあるとか。ラフからのショットではグリーンをオーバーし難しいアプローチからボギーにしてしまう選手が多く見られました。明日以降も難コースとの闘いは続きそうです。
コーチは経験豊富なシニアプロ
火曜日の練習日から会場入りしていますが、レギュラーツアーで活躍しシニア入りしたプロがコーチをする姿が印象的でした。植竹希望選手は西川哲プロ、天本ハルカ選手は伊澤利光プロ、林菜乃子選手は芹澤信雄プロ、そして岩井明愛・千怜選手には牧野裕プロの姿が見られました。スウィング面だけでなくツアー経験が豊富なこともあり選手目線でのアドバイスが、選手にとっても大きいようです。
天本ハルカ選手の練習ラウンドに帯同した伊澤利光プロは「スウィングというよりも、メジャーのセッティングに合わせたグリーン周りからのアプローチを重点的にアドバイスしています」と難セッティングでのスコアメイクを指南。岩井明愛選手はイーブンパー7位タイ、天本ハルカ選手と岩井千怜選手は2オーバー、39位タイ(14時45分現在)でホールアウトしています。
25度を越える気温と強い日差しなので観戦には防止やサングラス、折り畳みの椅子などお忘れなく。明日も現地からのレポートをお届けします。