昨日の夏日の天候からうって変わって、朝から雨が降り続け気温も17度、6573ヤードパー71というセッティングはタフなコンディションになりました。
午前スタートで注目したのは、ホステスプロとして出場し3アンダー暫定6位タイでフィニッシュした桑木志帆選手。昨年は惜しくも51位でシード権獲得はなりませんでしたが、前半のリランキングでは9位に位置し、初シード獲得に向けまずまずの成績を残しています。
オフには、インサイドアウト軌道の強かったスウィングをストレートからフェードの軌道にチェンジすることに取り組み、ショットが安定。使用ボールは、タイガー・ウッズと同じスピン系の「ツアーB XS」で高くスピンの効いた弾道で、硬いグリーンでも止めてきます。出だしの11番パー4では、フェアウェイ右サイドにあるグリーンを狙うには木が邪魔になるクロスバンカーから、木の左から大きく曲げてピン横に乗せるスーパーパーセーブも披露しフェードボールのコントロールも見事にできていました。
先週は2日目の後半に20パットと乱れ予選落ちを喫していましたが、しっかりと修正し初日は24パットで3アンダー、2日目は30パットでイーブンパーとしトータル3アンダーと上位を狙える位置で予選ラウンドを終えました。
先週と先々週は雨の中で崩れたことをリベンジするつもりで臨んだという今日のラウンドは「リズムと、キャディさんと相談して『今日はパープレーでいいよ』と言われていたのでフェアウェイにおいて2パットを心がけていました」と、初タッグを組んだベテランの門田実キャディとのアドバイスも生きています。
「ナイス集中でしたよ。今日はボギーもいらないけどバーディも必要ない。パープレーは2アンダーと同じ価値があるからと話した通りのパープレーでした」(門田キャディ)。しっかりマネジメントできたことが難コンディションでの好プレーにつながりました。引き続き週末のプレーに注目していきましょう。
7時10分スタートの小祝さくらは「昨日がひどくて(ショットの調子が)真っ直ぐに狙ったところに一球も打てなかったのですが、今日はそこを修正して直せたのが良かったです」とフェードのスウィングからドローのスウィングに調整したことで良くなったと話しました。
吉田直樹コーチは、ドローばかり打っているとインサイドアウトが強くなり過ぎるので、フェードをイメージしたスウィングを取り入れながら、その週の調子に合わせて調整していると話していましたので、その修正力の高さを発揮しトータル4アンダー、暫定4位タイで2日目を終えました。
7時30分スタートの鈴木愛選手は4バーディノーボギーと「ガッツパーが何回かありました」と8番パー4で2打目を木に当て残り200ヤードから3Wで2メートルに寄せパーセーブや6番のバンカーからの3メートルのパーセーブなどボギーを打たなかったことでトータル5アンダー暫定2位タイで終えました。タフなコンディションになったときの対処は百戦錬磨の鈴木選手の強さが出たといったところ。
渋野日向子選手は、8ホールを1オーバーで終えトータル6オーバー暫定89位タイ、首位は2バーディ2ボギーで10ホールを終えた岩井明愛選手。天候が回復し暑くなる予報の明日の展開にも注目していきます。