昨日は、ブリヂストンの新ドライバーのテスト模様をお届けしましたが、今日はフジクラシャフトの大人気のスピーダーNXから未発表の黒いNXが登場したのでレポートします。
黒いコスメの新シャフトはフジクラシャフト「スピーダーNXブラック」⁉
ブルーのコスメをまとった中調子の「スピーダーNX」が女子ツアーでブレイクしましたが、同じ「スピーダーNX」のシリーズとして、手元側のトルクを締め中間部との差を作り、しっかり感のある「スピーダーNXグリーン」も発売されています。こちらも球の散らばりが少なくなる効果を気に入って使用するプロも増加中ですが、今度は黒のコスメをまとったシャフトを発見。まだ未発表なのでメーカー担当者から詳しい話を聞けないのですが、恐らく「スピーダーNXブラック」でしょう。
早速、練習ラウンドに持ち込んだフェードヒッターの林菜乃子選手は「コスメも黒でカッコよくて、つかまりの良い感触が気に入りました」と早くも実戦投入する模様。元々ドローヒッターの林選手は先調子系のシャフトを好んで使用していたようなので、恐らく「スピーダーNXブラック」(名称未定)は先調子系のシャフトなのではないかと推測します。
フジクラシャフトの先調子系のシャフトには「ベンタスレッド」や「ベンタスTRレッド」も存在しますが、手元から先端にかけてトルク配分に変化を持たせた「スピーダーNX」シリーズの特徴を持たせた仕上がりになっているはずです。詳細はメーカーからの発表を待ちたいと思います。
打ち出し角を上げ落下角度を確保する「TRAVIL」(トラヴィル)
続いて同じくフジクラシャフトのアイアン用シャフト「TRAVIL」(トラヴィル)を紹介します。ツアーとアビリティのワードから名付けられたという通り、ツアーで求められる性能を持ち合わせているといいます。
硬くて速いグリーンに、厳しいピン位置のPGAツアーでは、アイアンショットでのボールの落下角度は50度を目安にしているといい、その落下角度に注目して開発されたものが「TRAVIL」です。グリーンの状態にもよりますが、一般的なグリーンの状態でも45度を下回ると止まりにくくなります。
入射角を浅くし、打ち出し角を上げることで、最高到達点を高くし、落下角度を確保する性能を持ち合わせているといいます。渋野日向子や古江彩佳選手、国内では高橋彩華、新垣比奈、野澤真央選手らも投入済みで男子ツアーでも投入する選手が増えているようです。
スピン量を増やして吹き上がったような弾道だと風の影響を受けますし、そもそもスピン量を減らす傾向の最近のボールとの相性を考えると、ある程度のスピン量を残したまま高さで止めることができれば、チャンスメイクにつながります。
スチールを先端に挿入し、重量を確保しながら、硬くなり過ぎないMCIの技術を「TRVIL」にも採用し、シャフト内側にゴムでコーティングすることでカーボン特有の弾きのスピード感を調整していると、フジクラシャフトの飯田浩治さんから話を聞きました。
もちろん弾道を高くする性格のスチールシャフトも存在しますが、それと比べてどんな違いがあるのか、どんな弾道になるのか気になるところです。