「アースモンダミンカップ」の初日を終え、首位に立つのは6アンダーで岩井明愛、川岸史果、1打差2位タイに渡邉彩香、大出瑞月ら5名と続く。みんなのゴルフダイジェスト編集部員プロゴルファー・中村修が注目したのは、目下ポイントランクを快走する山下美夢有。現地からレポートをお届け。

高額賞金大会として選手の熱も伝わってくる「アースモンダミンカップ」。初日は23.4度、風速2.6メートルと昨日までと比べると過ごしやすい天候となりました。午前、午後に分かれてスタートする中で、新ドライバーを投入した渡邉彩香選手が5アンダーで終え、午後組の目標スコアを示しました。

最終組は13時05分スタートで山下美夢有、桑木志帆、吉本ここねの3選手。前半戦を終えてポイントランク首位を独走する山下選手に、リランキング1位の桑木志帆、ステップアップツアーで優勝し今大会の主催者推薦選考会を勝ち抜いた吉本選手との組み合わせになりました。

画像: メルセデスポイントランクを独走する山下美夢有

メルセデスポイントランクを独走する山下美夢有

山下選手は、日曜日優勝したあと月曜日に今大会のプロアマ大会に参加し、一度大阪の自宅に戻りリフレッシュした後、昨日の14時過ぎにコースに到着。軽く練習をして感触を確かめていました。

最終組に18ホールついて歩きましたが、今日の山下選手はパットに苦しみ1アンダー、33位タイで終えました。ラインが一筋ズレるようなパットが多く、タラレバはありませんが、3つ4つ伸ばしていてもおかしくない内容でした。

画像: パットが決まらない中でも1アンダー33位で初日を終えた山下美夢有

パットが決まらない中でも1アンダー33位で初日を終えた山下美夢有

山下選手の安定した強さの要因を探りながら歩くと、毎回同じでテンポが変わらないショットのルーティンに気づきました。素振りをして、ターゲット後方に立ち、打っていくラインを決める。右手で握ってアドレスに入り、左手を握って足踏みするようにスタンスを決めたら、間髪入れずに始動し振り抜きます。次回の優勝時には、詳しく解説しようと思います。

迷う時間を作らないようなテンポの良さと、決めたら振り抜く思い切りの良さ、恐らくショットの調子もそれほど良くはなかったと思いますが、危なげないプレーで初日を終えました。明日以降パットが入るようになれば上位へと追い上げていくことでしょう。

同組のリランキング1位で前半戦を終えた桑木志帆選手は、山下選手に負けていないくらいのショット力を見せ、3バーディ3ボギーのイーブンパー48位タイで終えました。ポイントランク首位の山下選手のプレーに「プレーのテンポが良くて安定感がすごい。パットのストロークや勉強になるところがたくさんありました」とプロになってから初めての山下選手との同組プレーを楽しんだ様子。

画像: 第1回リランキングを1位で前半戦を終え初優勝を目指す桑木志帆はイーブンパー48位タイで終えた

第1回リランキングを1位で前半戦を終え初優勝を目指す桑木志帆はイーブンパー48位タイで終えた

山下選手や同い年の岩井姉妹を上回るゴルフをしなければ目指す初優勝には手が届かない勢力図になっているので、いい刺激になったことでしょう。

吉本ここね選手は、今月上旬の「ルートインカップ 上田丸子グランヴィリオレディース」で優勝し賞金ランク7位につけています。今季レギュラーツアーは2戦目でFWキープ率やリカバリー率が上位の選手なのですが、バンカーでボールが埋まるほどの目玉に見舞われたこともあり、4オーバー116位タイと出遅れました。明日以降の巻き返しに期待しましょう。

画像: バンカーで確認できないほどボールが埋まり競技委員を待つ吉本ここね(右から2番目)

バンカーで確認できないほどボールが埋まり競技委員を待つ吉本ここね(右から2番目)

ラフが深くグリーンサイドにも深いラフが待つセッティングは、昨年の木村彩子、一昨年の菊地絵理香選手とショットメーカーが大会を制した要因になっています。今年は飛距離の出るショットメーカーの川岸史果、岩井明愛選手が首位に立ちましたが、明日以降どんな展開が待っているのでしょうか。明日も現地からレポートをお届けします。

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