ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は「ラウンド150オーバーでもゴルフを楽しむには?」がテーマです。
画像: スコアを懸命に数えるよりも、大自然の中で、ひたすら白球を追い続ける。純粋に「ゴルフ」を楽しむことができる(写真はイメージ)

スコアを懸命に数えるよりも、大自然の中で、ひたすら白球を追い続ける。純粋に「ゴルフ」を楽しむことができる(写真はイメージ)

ビギナーがスコアにこだわるのはおすすめしない

昔に比べれば、ゴルフのプレーはかなり気軽になりました。予約もネットで取れて、レンタルクラブもある。練習場で2、3回打ったことがあるだけ、というゴルファーでも予約を入れてラウンドすることが出来てしまいます。

昔は、ゴルフを始めるなら経験者の先輩の指導を受け、「他人の迷惑にならないレベル」にならないとコースには連れていってもらえませんでした。

個人的には、練習場ばかりではつまらないし、早い段階でゴルフコースの美しさや解放感を体感してもらったほうが、練習のモチベーションも上がって、長くゴルフを続けようと思ってくれるひとが増えると思っています。

ただ、「他人の迷惑になるレベル」のゴルファーだけで、コースに行ってしまうのはちょっと危険です。

どこのコースも9ホール、最低2.5時間以内でプレーしなければなりません。そのためにはその組全員が150ストローク以上も打つプレーヤーだとしたら、とてもゴルフを楽しむ余裕がなくなってしまうと思うのです。

前の組との間隔を空けなければOK、といっても、ついていくのがやっと、という状態では時間に追われ、忙しなくホールを消化するだけ。これでは「ゴルフは楽しい」となるとは思えません。

そもそも、ゴルフを始めたてのころは、スコアにこだわることはオススメできません。12とか15とかのスコアを懸命に数えるより、大自然の中で、ひたすら白球を追い続ける。それだけでも「ゴルフの楽しさ」は発見できるはずです。たまに出るナイスショットの快感、自分なりに考えて打ったショットが思い通りにいったときの喜びや達成感など、むしろスコアをカウントしない、スコアを気にしないスタイルのほうが、純粋に「ゴルフ」を楽しめるのではないでしょうか?

「ゴルフは楽しい」をたくさん経験してもらうことが肝心

とは、言ってもせっかくゴルフに来たからには、スコアカードにその日のプレーを記録したい、仲間や家族に報告出来るスコアを持ち帰りたい。という気持ちもよくわかります。

そこで提案したいのは、ビギナー独自のルールです。

ルールブックにも記載されていますが、「最大スコア」というものを設定することが出来ます。ホール毎に最大スコア、例えばパーの2倍までと決めて、それ以上のスコアになったら、プレーを切り上げ、次のホールに進めるというものです。

これを上手く運用すれば、初心者でもだいぶ気軽にプレー出来ます。

余裕があるホールでは、ホールアウトしてもいいし、前の組との間隔が空きそうなときは、途中でボールをピックアップして次のホールに向かう、というようにします。

また、グリーン上での最大打数も決めておくとよいと思います。それから使用ティー。男性でもレギュラーティーにこだわる必要はありません。また、全ホール同じティーを使用する必要もありません。ホールの難易度によってレディスティーやプレーイング4のティーからプレーしたりすることで、プレー時間を短縮し、「急いで走る」ケースを減らせれば、もっと「ゴルフ楽しい」を増やせるはずです。

厄介な斜面や、池越えの場面、バンカーなども、無理にプレーせず、やさしい場所にボールも動かしてプレーする。といったことも臨機応変にやってよいと思います。

それからプレー時間の短縮につながるのが、OBでも前進出来るローカルルール。カジュアルなラウンドではまずまず一般的になっているかと思いますが、OBになっても元の場所で打ち直すのではなく、前進してボールがOBラインを横切った地点からプレーを続けられるのです。ティーショットのOBはプレーイング4の特設ティーで助けてあげられますが、セカンド以降のOBで打ち直しが不要になれば、たいぶ負担が少なくなると思います。

とにかく最初は「ゴルフ楽しい」をたくさん経験してもらうこと。レベルに合わせた楽しみ方を見つけてもらえたらと思います。

先輩プレーヤーの皆さんも、出来るだけサポートしてあげて、ゴルフ人口、すなわち「ゴルフ仲間」が増えるように協力していただけたらと思います。

This article is a sponsored article by
''.