6月29日から4日間の日程で開催される「資生堂レディスオープン」。その練習日で、みんなのゴルフダイジェスト編集部員プロゴルファー・中村修が注目したのはアマチュアとして出場する吉田鈴選手。現地からレポートをお届け。

昨年二度目のプロテストで不合格となり、再チャレンジのシーズンを送っている2004年生まれの19歳。今季の推薦で出場できる8試合のうち6試合目となる今大会で「4日間アンダーパー」を目標に上位進出を目指しています。

画像: 「資生堂レディスオープン」で上位進出を目指すアマチュアの吉田鈴選手

「資生堂レディスオープン」で上位進出を目指すアマチュアの吉田鈴選手

アマチュアはツアーで優勝すればプロテストを免除されるので、最終的には優勝することが目標になりますが、今季は山下美夢有、岩井姉妹、申ジエ選手といった4強を倒さなければ優勝できないのでそう簡単ではありません。

ただ、7月15日から開催される「全米女子オープン」出場もあり、山下美夢有、申ジエ、西郷真央選手らは今大会に出場していないので、どの選手も虎視眈々と狙ってきているはず。

吉田選手が中学生の頃からコーチを務めるツアー7勝の今野康晴プロが、今大会ではキャディも務めます。吉田選手の強みを聞くと「オールラウンドでドライバーからショートゲームまでそつなく穴がないプレーヤー」だといいます。

練習ラウンドについて歩くと振り抜きの良いドライバー、ピンに向かうアイアンショットと調子も良さそうです。

画像: 中学生から今野康晴コーチに師事する吉田選手のショットのキレは抜群

中学生から今野康晴コーチに師事する吉田選手のショットのキレは抜群

得意なのは「ピンを狙ってアグレッシブに攻めるアイアンショット」と答える通り、キレのあるアイアンショットを見せるところが姉・吉田優利選手譲りといえるかもしれません。

10月から始まるプロテストに向けては「いい時と悪いときの差が大きいのでその差を詰めて平均値を上げること、パッティングのタッチと読みを改善して上位で戦えるようにしていきたい」と現在地点を話してくれました。

画像: 「パットの読みとタッチ」が目下の課題。右がコーチの今野康晴プロ

「パットの読みとタッチ」が目下の課題。右がコーチの今野康晴プロ

自分の性格は「積極的に行くタイプ」と吉田選手が言うと、今野コーチは「良く言えばアグレッシブ、悪く言えば無鉄砲(笑)」とピンを攻めることができるプレーヤーです。

その資質を持った上で、ツアーで勝つことやプロテストに合格するには、倒されても倒されても立ち向かう「強い気持ち」をツアー7勝の今野康晴コーチから学んでいることでしょう。今週は、パッティングを改善し、メリハリのあるプレーを見せてくれるように思います。

昨年は、4日間60台を並べた青木瀬令奈選手がトータル14アンダーで優勝、吉田優利、菊地絵理香選手が2打差の2位タイに入っています。吉田優利、菊地絵理香選手の二人は先週の最終日に66でプレーし、好感触を得ての出場となるので上位争いに入って来るのは間違いないでしょう。

ディフェンディングチャンピオンの青木瀬令奈選手は、ショットの調子が上がらず苦しみながら最終日を迎えましたが、上がりを3連続バーディで締めショットの感触をつかめてきたと話し、自身初のシーズン2勝目を目指します。暑さとの戦いにもなる4日間、どんなドラマを見せてくれるでしょうか。

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