岩井明愛、桑木志帆、川崎春花の組について歩きました。2週連続2位で終えた悔しさを切り替え、新たな気持ち臨んでいる岩井明愛選手は、全米女子オープンと世界ランキング50位以内を目指して優勝を狙います。
昨日の初日はパットが決まらずに1アンダーで終えていましたが、出だしの10番でドライバーを曲げボギースタート。しかし334ヤードの狭い12番でドライバーを振り、ナイスショットをすると、しっかり寄せて12番、13番と連続バーディを奪い波に乗ります。15番でもバーディを奪いますが18番で奥に外しボギー、前半を1アンダーでターンします。
後半2番の496ヤードパー5で2オンさせると約7メートルの上りのイーグルパットを少しショートして落胆しますが、そこから3連続バーディでギアを上げて行きます。特に4番の340ヤードの短いパー4ではUT代わりに入れる飛び系の6アイアンで刻み、2打目をピン奥に突っ込むとバーディパットをしっかり決めます。パットが復調しスコアを伸ばして終えたいところ11時半頃から風が強くなり最終9番ホールをボギーとし69でホールアウト。トータル4アンダー暫定3位タイで決勝ラウンドに向かいます。
ラウンド後の囲み会見でドライバーの修正ポイントを聞くと「練習を思い出して振り抜けば大丈夫です」と、恐れずに振り抜くドライバーショットでリズムを作り、キレのあるアイアンショットでバーディチャンスを作ります。明日以降伸ばしてくることは間違いないでしょう。
一方の桑木志帆選手は10番、11番と短いバーディパットを外しながらも13番、14番と連続バーディで明愛選手と"足を止めての殴り合い"のような序盤の展開になりました。17番で左ラフ、18番で右ラフと苦しい時間帯を、寄せワンのパーで耐えて2アンダーで折り返します。
後半の出だしの1番ドライバーがラフにつかまりますが、UTで乗せてバーディ、2番のパー5はマネジメントミスでボギーとしますが、3番でバウンスバックのバーディとパットが決まります。ショットが好調ではないなかで70とスコアをまとめ、トータル6アンダー暫定首位で予選ラウンドを終えました。
「先週、(申)ジエさ んと最終日回らせてもらって、ジエさんも結構長いラフに捕まってても、そこからチャンスにつけて、結局優勝して終わってたので、耐えて獲るところは獲るっていうメリハリをつけて 頑張ってました」(桑木志帆)
先週の「アースモンダミンカップ」の最終日に、自身は首位と2打差の8位タイでスタートし崩れて「ボコボコにされた」と18位タイで終えていました。同組の首位と1打差でスタートした申ジエ選手が、ドライバーを曲げ、深いラフに苦しみながらも耐えて、明愛選手とのプレーオフを制した諦めない気持ちの強さを目の当たりにし、ミスショットをしても動じない気持ちの強さを学んだといいます。
ラウンド後のショット練習では、自分で修正点を見つけ修正できたようです。午後スタートの吉田優利選手、小祝さくら選手といった実力者がスコアを伸ばしていますが、初優勝を目指して明日どんなプレーを見せてくれるか楽しみです。
川崎春花選手は、パットの不調からショットまで影響しているようです。「全米女子オープン」に向けてパットの調整が課題になりそうです。
14時40分現在、6アンダー桑木志帆に続き、5アンダーに永井花奈、藤本麻子と続き3打差の3アンダーまでに19名と大混戦になっています。目が離せない週末になりそうです。