ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は「歩きゴルフ」がテーマです。
画像: 「沢山歩く」「頭を使う」で心身共に心地よい疲労感を味わうのもゴルフの魅力の大きな部分だ(写真はイメージ)

「沢山歩く」「頭を使う」で心身共に心地よい疲労感を味わうのもゴルフの魅力の大きな部分だ(写真はイメージ)

最近、私が気になっているのが、歩いてプレーをするゴルファーが減っているということです。また、歩きでプレーするスタイルのコースもどんどん減っているようで、ほとんどアップダウンのないフラットなコースでも、ゴルファーからの要望で乗用カートが導入され、一部の名門コースと河川敷系コース以外では歩きでのプレーが出来なくなっています。

そうした事情のせいか、「ゴルフといえば乗用カート」というスタイルがスタンダードになり、それ以外のプレースタイルを経験したことがないというゴルファーも増えてきて、もはやこちらが多数派になってしまった感があります。

私はジュニアゴルフ上がりということもありますが、バッグを担いでプレーするのも好きですし、自分のゴルフの目的の一つに「沢山歩く」ということも含まれています。沢山歩いて、頭脳も駆使して一日プレーし、心身共に心地よい疲労感を得られるのが、ゴルフの魅力の大きな部分と考えています。

なので、せっかく歩いてプレー出来るのに、カートに乗るなんてもったいない、と考えてしまう、「少数派」です(笑)。

歩数を考えてみましょう。あくまで自分の経験からの値ですが、平均的な距離のコースを18ホールプレーしたとして、乗用カート使用でフェアウェイ乗り入れなら6000歩から7000歩、乗用カート使用で乗り入れ不可の場合、10000歩から12000歩、完全に歩きプレーの場合は16,000歩から17,000歩くらいのイメージでしょうか。

ふだんデスクワークで一日を過ごしている方だと、5000歩未満。ふだんの生活の中で1万歩以上歩くのは、結構ハードルが高いことかと思います。

それがゴルフの歩きラウンドなら15,000歩以上は確実。しかも大好きな白球を追っているのですから、ただ歩くだけとは違って、もう勝手に歩数が稼げます。

実際、プレーをしていてもカートに乗りっぱなしの時より、歩いてプレーしているほうが、リズムが良く、身体も適度に温まってスウィングもスムーズになるのではないでしょうか?

また、ハーフで長い休憩時間を取った後だと、身体も固まりやすいので、後半の2ホールくらいは出来るだけ歩いて身体をほぐすようにもしています。

実際、歩きプレー限定の名門コースでは80歳以上でも元気に歩いてプレーされているメンバーさんが多くいるようです。(あるコースでは数台しかない乗用カートの利用を許されるのは、足の怪我などの特別な事情のある場合のみで、医師の診断書を求められる場合もあるそうです)

健康でより長くゴルフを楽しむには、歩いてプレーする機会を増やすというのも選択肢の一つといえるかと思います。

乗用カートでのプレーと言っても、カートが自走式のところと電磁誘導のリモコンカートの2種類に分かれると思います。自走式の場合、誰かが運転しないと前進出来ませんので、自分だけが歩いてプレーするというのは難しいですが、リモコン式なら、カートだけ進めてプレーヤーは歩くというのも可能です。

一方、プロのトーナメントや競技ではどうでしょうか。こちらは歩きが大前提。カートに乗ることは特別な場合を除き、許されていません。

ルールでも、プレー中の移動ということにはしっかり制限する項目があって、うっかりカートに乗ってしまって罰を受けた選手もいましたね。

シーズンオフから開幕に向かう選手の中には、歩きプレーのリズムとペースを取り戻すため、カートのあるコースでも一切乗らずに歩きプレーに慣れさせるという人もいるそうです。

それだけ歩いてプレー出来るコースが減っているということなのかも知れませんね。

ただ一つ考えなければいけないのが、同伴プレーヤーとのコミュニケーションということです。

他のプレーヤーがカートに乗っているのに、自分一人だけが歩いてプレーするということになると、ティーとグリーン以外ほとんど別行動、ということになりかねません。

ゴルフの大切な要素の一つに、同伴プレーヤーとの会話やコミュニケーションということがあります。せっかく、その日同じ組でプレーしているのに、たっぷりとあるラウンド中の移動時間が、「別行動」ではあまりにも寂しいですし、大げさに言えば、もしかしたら生涯の大切な友人と出会う機会を失っているかも知れないのです。

まあ、なにがなんでも自分だけ歩く、というのではなく(出来れば仲間も巻き込んで)、その場の状況に応じて歩きプレーを取り入れてみてもらえたらと思います。

あ、もちろん、足やひざに故障を抱えている方や、酷暑の時期には無理に歩かないでくださいね。

This article is a sponsored article by
''.