「最終18番は海を怖がらず、豪快に飛ばしたい」(ネリー・コルダ)
GD 今週のためにクラブセッティングを変えたり調整したりしましたか?
コルダ いいえ、今年に入ってから何も変えてないし、今週のために変えることはありません。変えるとすれば全英オープンだけで、弾道が高く出るハイブリッドのクラブを調整しているぐらいです。ドライバーは現在も自分に合うセッティングを調整中です。それ以外、変えていることはありません。
GD キーになるホールや印象深いホール、難しいホールなどは?
コルダ 全部難しいですけど、最後の2ホール、17番と18番は特に難しいですね。17番はセッティングによってすごく長くなりますし、アゲンストの風が吹けばかなり長いホールになります。18番はティーショットが鍵になるホールです。トーナメントの大詰めで試合をリードしていたり、優勝争いをしていたとすれば、ティーショットでかなりのプレッシャーを感じることになると思います。ただし、全部のホールの難易度が高く、あらゆるショットを駆使してスコアを作ることを要求されると思います。
GD なぜそんなに18番のティーショットが難しくなるのですか?
コルダ 通常、18番では風が海側(左)から吹くので、海に向かって打ち出していくことになります。左に出してフェードさせてターゲットを狙いますが、このとき、右に逃げすぎるとフェアウェイを突き抜けて、バンカーに入ってしまう。フェアウェイのどこにボールを置けるかという問題ですが、やはり左サイドが海ですから、この見た目にやはりプレッシャーがかかります。
GD この試合で求められるショットはどのようなものですか?
コルダ 全部ですね(笑)。正確な飛距離を出すことが第一で、風が吹けば、弾道の高さをコントロールすることも必要になってきますね。
「フェアウェイを外さないことがペブルビーチ攻略のカギ」(リディア・コー)
GD 練習ラウンドしてみて、どんな印象を持ちましたか?
コー フロント9とバック9でコースの雰囲気がガラッと変わりますね。フロント9は特徴的なホールが多いですね。たとえば4番(308Y PAR4)や7番(107Y PAR3)のようにとても短いホールもあれば、8番(395Y PAR4)、9番(437YPAR4)は、私にとってはちょっと長い(笑)。このタフな8番、9番で終わるフロント9は、選手のショット力を試すいいホール展開だと思います。
GD では、バック9の印象は?
コー 2つのパー3が距離もあってタフです。特に12番は距離も合わせにくくて、そのうえグリーン周りがとても難しい。最終18番(515Y PAR5)は、ティーショットのクラブ選択が難しいところです。クラブ選択によって、ホールが長くも短くもなります。
GD コース戦略で重要なことは?
コー とにかくグリーンが小さいので、しっかりとした距離感で打たないと乗せられません。でも、グリーンに乗れば、バーディチャンスとも言えなくもない。それと、普段の試合のコースでは、グリーンを外してもいいサイド、エリアがだいたいあるんですが、ペブルビーチにはそういう安全なサイドがあまりない。とくにグリーンが小さいので、外してはいけないサイドに外すと、本当にノーチャンス(パーを拾えない)になってしまいます。
GD 今週、どんなプレーが求められるでしょうか?
コー いろいろなショットが必要になってくるコースだということが理解できましたので、とにかく賢くプレーすることが重要です。昨日、男子の全米オープンの中継を観て感じたことでもあるんですが、パーを着実に取っていくには、いかにフェアウェイをキープできるかが最大のカギになると思います。
GD 今週のためにクラブセッティングを変えたりしましたか?
コー いいえ。まったく変えていません。
「フェアウェイの傾斜に当てて、ランをコントロールしたい」(レキシ―・トンプソン)
GD キーになるホールは?
トンプソン 全部?(笑)。なんですけど、ペブルビーチは簡単にプレーさせてくれるコースでないことは確か。最初から最後まで全部タフなんです。とくにグリーンが小さいので、ウェッジでは狙った距離を正確に打つことに集中しなければいけない。なので、1ホールだけ取り上げることが難しい。印象的なホールと言えば、やはり7番のパー3ですけどね。短いのに、風が吹けば長く感じるホールになるかもしれない。
GD 今週のために、クラブに調整や変更はしましたか?
トンプソン コースの距離によって、ウェッジを5本にしたり、ウェッジを1本抜いて5番アイアンを入れたりします。今週のために新しいクラブを入れたりはしていません。普段と変わらないセッティングでプレーします。
GD 今週はどのようなショットが求められると思いますか?
トンプソン もちろんあらゆるショットが求められることは間違いありませんが、ペブルビーチは、フェアウェイが左から右に傾斜しているホールが多いんです。こういうホールでは、ストレートかドローめの弾道で狙います。傾斜に合わせるようなショットは打ちません。傾斜に合わせた球筋はランが多くなって、ラフまで転がってしまうからです。海沿いを折り返して、フェアウェイが右から左に傾斜したホールでは、逆にフェード系の球を傾斜にぶつけてランをコントロールします。それと、グリーンが小さいので、アイアンショットに正確性が求められます。グリーンを外せば深いラフが待っていて、パーセーブは至難の業です。
PHOTO/JJ Tanabe
※2023年7月6日10時、一部文章を修正しました。