暦は7月に突入し、これからどんどん日中の日差しが厳しくなってくることが予想される。そんな夏のゴルフでオススメだと兼濱が言うのが、早朝のスループレー=アーリーバードだ。
「通常営業のスタート時間よりもさらに早い、4~5時頃にスタートするアーリーバードの場合、夏の日差しのピークを迎える前、大体10時にはホールアウトできています。夏のもっとも暑い時間帯を避けて比較的快適にプレーできるわけなので、かなりオススメですね。僕自身よくアーリーバードでプレーしています」(兼濱、以下同)
ただしアーリーバードでプレーするうえで「いくつか気を付けておきたいことがあります」と兼濱は続ける。
「まず、入場時間からスタート時間までの間隔が短く、練習の時間はあまり取れないということですね。コースにもよりますが、大体20分くらいでしょうか。なので最初のホールの第一打を打つ前に、しっかりと素振りをして体を暖めることが大切になってきますね」
プレー面では、夏とはいえスタート時間によっては日の出前という場合もあるため、最初の数ホールは少し暗い状態でプレーする可能性があることに注意。加えて「前半と後半ではグリーンのスピードが大きく変わってきます」と言う。
「通常営業よりも早い時間にラウンドするため、スタートした当初はグリーンの整備が入っておらず朝露が降りていて、重いグリーンで回ることになります。そして後半に投入したころには通常営業へ向けた整備が進んでいて、朝露がないグリーンでプレーすることになるわけです。なのでスループレーですが前半と後半ではスピードが全然違ってくるんです。これは念頭に置いておきたいポイントですし、裏を返せば朝露が降りた状態と整備後の乾いた状態とのギャップを、イメージでどう埋めるかという対応力を磨く練習になるとも言えますね」
もうひとつ事前に知識として入れておきたいのが、アーリーバードでプレーするゴルファーたちの「プレーの早さ」だと兼濱。
「これは僕の体感なのですが、アーリーバードを回るゴルファーたちはめちゃくちゃプレーが早い方が多い印象です。スピード感に慣れていない方だと、焦ってしまって純粋にプレーを楽しめなかったりもするので『アーリーバードに行くゴルファーたちはプレーが早い』というのは、頭に入れてほうがいいでしょう」
このように注意点がいくつかあるとはいえ、日中の厳しい日差しを苦にすることなくプレーできるのは大きなメリット。暑さが苦手、バテやすくてプレーも精彩を欠いてしまう、というゴルファーはぜひアーリーバードでのプレーを試してみてほしい。
協力/学芸大ゴルフスタジオ