高温多湿なこの時期。ゴルファーの体もキツイが、実はクラブにとってもダメージを受けやすい季節だという。そこで、簡単なクラブのメンテナンス方法をギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人が教えてくれた。
画像: この時期は汗などでグリップも汚れやすい。「タオルで拭く」「陰干し」でメンテナンスをしておきたい(写真はイメージ)

この時期は汗などでグリップも汚れやすい。「タオルで拭く」「陰干し」でメンテナンスをしておきたい(写真はイメージ)

簡単なお手入れで、クラブの持ちが大きく変わる

クラブフィッター小倉です。今回は、クラブのメンテナンスについてです。1年も半ばを過ぎましたが、皆さんは今年クラブのメンテナンスをされましたでしょうか。ちょこちょこプレーしている方でも、1年に2~3回しかプレーしない方でも簡単なお手入れをしているだけでクラブの持ちは大きく変わります。

特に変わってくるのがグリップです。グリップは乾燥に弱く、夏場でも屋外の倉庫などに保管しておくと、簡単に硬質化してしまいます。月一ぐらいでプレーしている方なら、2回に1回、めったにプレーしない方は最低でも1ヶ月に1回ぐらいは、メンテナンスしてあげてください。方法は簡単です。バッグからクラブを出し、少し湿らせたタオルで全体を拭き、乾いたタオルで水気を拭き取った後、陰干しする。これだけでグリップの持ちがかなり変わります。

ゴルフクラブで最も気を付けてほしいのが保管場所です。可能な限り、乾燥、多湿、高温になる場所は避けてください。乾燥は前述したとおりグリップの大敵ですし、多湿はスチールシャフトの内部などの錆や接着部分の劣化につながります。高温も接着部分に大きなダメージを与えます。具体的に避けてもらいたい保管場所は、屋外の倉庫、車のトランクなどです。屋内の倉庫でも場所によっては屋外と同じぐらいの過酷な環境になるところもありますので、可能であれば我々人間が、快適と思える空間に保管することが望ましいですね。

ヘッドのメンテナンスは、湿らせたタオルで汚れを拭き取った後、乾いたタオルで水気を拭き取るだけでOKです。細かい傷などは、コンパウンドやメラミンスポンジなどで軽く擦ると目立たなくすることができますが、細かい傷をつけて周りに馴染ませているのと同じですので、あまり強くやらないほうが良いでしょう。

最近お客様によく聞かれるのが、ポケットキャビティの溝部分の掃除の仕方。昔のとあるクラブには専用の細いブラシがついていたこともあったのですが、現在はそういったクラブはありませんね。私がおすすめしているのは、100円ショップなどで打っているエアーブロワーです。カメラのレンズやPCのキーボードなどを掃除する空気で埃を飛ばすアイテムで、溝に向かって"シュコシュコ"すると中に入り込んだ芝などの汚れを吹き飛ばすことができます。ゴルフ場でプレー終わりにシューズを掃除するエアーシューズクリーナーをお借りしてもよいですね。

ゴルフクラブは道具ですので、定期的に使ってあげることが大切だと私は思っています。適度に使い、軽くメンテナンスするだけで寿命はかなり違ってきますよ!

This article is a sponsored article by
''.