打ち下ろしホールは「見え過ぎ」に注意
起伏に富み高低差が多い傾向にある日本のゴルフ場では、打ち上げや打ち下ろしホールでティーショットを打つ機会も多い。
では打ち下ろしホールのティーショットで気を付けるべきことは何なのだろうか。今回はパー3の打ち下ろしホールを想定して教えてもらった。まず大切なのは「景色が“見え過ぎてしまう”ことに注意しましょう」と兼濱は言う。
「打ち上げホールではボールの落ちどころを直接視認できないことが難しい部分でしたが、逆に打ち下ろしではホール全体のロケーションがすべて見えます。そのぶんハザードがすべて目に入り、それを避けようとして狙いどころが狭くなってしまいがちですね」(兼濱、以下同)
一番よくないのは情報がたくさんある中で優先順位を付けず、どんどん自分の選択肢を狭めてしまうこと。なので「普段より避けたいハザードの優先順位をつけることを意識しましょう」と続ける。
「たとえばOBと池とバンカーなら、OBが一番嫌で次に池、そしてバンカーの順に避けたいですよね。このように優先順位をつけていけばロケーションが見え過ぎている状況でも、絶対に避けたい場所と、ミスとして許容できる場所が判断でき、狙える範囲を広く取れます」
目線が下がらないように注意
また、スウィング面では「ロケーション的に目線が下に向きやすいことに注意しましょう」と兼濱。
「目線が下に向くと、体が突っ込んでしまいやすいです。すると基本的にはアウトサイドインのカット軌道になるのでスライスが出やすかったり、吹けてしまって距離が出ない、なんてことが起こりやすいです」
なので目線の高さを平地でスウィングする際と同じように保つため「目標のちょっと上空や、山などの奥に見える景色、雲などなんでもいいので、目印を作って振る意識を持ちましょう」とのこと。景色に惑わされず、目線を水平に保って打ち下ろし攻略に挑もう。
協力/学芸大ゴルフスタジオ