テークバックの素振りに絞ってみよう
ゴルフを始めたばかりのビギナーの場合、覚えたばかりのスウィングの感覚を忘れてしまわないためにも、時間を空けすぎずコンスタントに練習したいところだ。
とはいえ、週にそう何度も打ちっ放しに足を運べるわけではない。そこで大切になるのが、ボールを打たない自宅での練習ドリルで、スウィングの感覚を忘れないようにすることだ。
家でもできる練習ドリルのド定番と言えば素振り。JJコーチはとくに「スウィングの始動、テークバックに絞って素振りするのがオススメです」と言う。
「テークバックは一番ブレやすい部分で、正しいテークバックができていないと、それ以降のスウィングもどんどんズレていってしまい、修正も難しくなってしまいます。それくらいクラブの上げ始めは重要なんです。加えて、素振りとはいえ振り幅が大きいと自宅では、スペースが確保できない場合もありますが、テークバックだけに限定すれば敷居も下がります」(JJコーチ、以下同)
両手を合わせて体の動きを確認する素振り
JJコーチがオススメするテークバックの素振りは、クラブを使うパターンと使わないパターンの2つ。まずはクラブなしで体の動きを確認する素振りから教えてもらおう。
「まずは普段通りにアドレスを作り、クラブを持たない代わりに両手のひらを合わせて構えましょう。そしてスウィングしているイメージで、左腕が地面と水平になるポジションまで上げていきましょう」
このときのポイントは両肩と手元で作られる三角形のシルエットをキープしたまま上げることと、合わせた両手がねじれないようにすること。「クラブを持たないぶん体の動きに集中しながら、手元の形や手元と体との位置関係をキープしてスウィングする練習になりますよ。水平のポジションまで上げた際に、左手の甲が下側を向いていれば、ねじらず上げられた証拠です」とのことだ。
クラブを極端に短く握って素振り
続いて、クラブを使う場合は「極端に短く持って素振りしましょう」とJJコーチ。
「シャフトの部分を握り、グリップエンドがお腹にくっつくくらい短く持って、先ほどと同様にハーフウェイバックまで振っていきましょう。極端に短く持つことでスペースも必要なく、三角形のシルエットがよりキープしやすいです。また、フェース面が体の近くにあることで、テークバック時のフェースの向き、そしてその先のインパクトで横からボールを叩いていくイメージも作りやすいですね」
いずれの素振りも、最小限のスペースでテークバックの動きが確認できる練習法。ぜひ自宅で試してみてほしい。
協力/Tom's Bishon草加店