アプローチでのダフリやザックリを防ぐためには、インパクトで緩まないことが重要となる。武田登行プロがオススメする、緩まずアプローチを打つためのコツを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた!

テークバックは小さめに

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。みなさんはアプローチでどんなミスが多いでしょうか? やっぱりダフってしまうことが多いんじゃないでしょうかね。僕はどちらかというとアプローチは得意なのですが、それでもミスは出ます。特にインパクトで緩んでしまってザックリみたいなのが出ちゃうんですよ……。

なんとか緩まずに打ちたいと思うのですが、週刊ゴルフダイジェスト8/1号に”「体で運ぶアプローチ」のススメ”という記事がありました。そこには”これなら緩まず、距離感も出る!”と書かれています。これはめちゃくちゃ気になるので試してみました。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2023/8/1号で特集されていた、インパクトで緩まずアプローチを打つための体の使い方を実践!

週刊ゴルフダイジェスト2023/8/1号で特集されていた、インパクトで緩まずアプローチを打つための体の使い方を実践!

この記事で解説をしている武田登行プロによると、アマチュアでアプローチが苦手な人は、テークバックが大きいことが多いとのこと。テークバックが大きくなると、どうしてもインパクトで緩んでしまって、それがダフリ・トップの原因になるのだとか。テークバックが大きくなり、インパクトで緩めることで距離の調節をしようとしてしまうんですね。

画像: 大きいテークバックでインパクトを緩めるアプローチでミスをしているアマチュアが多い

大きいテークバックでインパクトを緩めるアプローチでミスをしているアマチュアが多い

では、どうすればどうすれば緩むミスがなくなるのでしょうか。武田プロによると、小さめのテークバックで、インパクトを緩めることなく、フォローで距離感を出すのがいいようです。これが武田プロの言う「体で運ぶアプローチ」ということなんですね。これができるようになれば、ダフリ・トップなどのミスが減り、距離感も合ってくるということです。

インパクトが緩んでしまう5つの問題点

その「体で運ぶアプローチ」の打ち方ですが、まずアドレスが大事です。大きめテークバックで緩んでしまう人はアドレスの時点で問題点を抱えていることが多いそうです。

その問題点というのが5つあって、まずはオープンスタンス。え? アプローチってオープンスタンスじゃないの? って思いますが、実はオープンスタンスにすることで、力が逃げてしまいテークバックが大きくなりがちということです。

2つ目がボール位置が右に寄りすぎていること。ダフりたくないという気持ちから、どうしても右にボールを置きがちなのですが、入射角が鋭角になることで、ダフリ・トップになりやすくなってしまいます。

画像: アドレスの問題点、オープンスタンスとボール位置が右になりすぎていること

アドレスの問題点、オープンスタンスとボール位置が右になりすぎていること

あとの3つは、かかとに体重をかけてしまうことと、グリップを長く握りすぎ、そしてボール位置が体から遠いことです。インパクトで緩んでしまう人は、こんなアドレスになっていないかチェックが必要ですね。僕はオープンスタンスとボール位置が右すぎ、グリップ長く持ちすぎと3つもあてはまってしまいました……。

画像: アドレスの問題点、かかと体重とボール位置が遠すぎること。グリップを長く持ちすぎること

アドレスの問題点、かかと体重とボール位置が遠すぎること。グリップを長く持ちすぎること

下手投げでゴミをゴミ箱に投げ入れるイメージで打つ

さて、打ち方ですが、下手投げでゴミをゴミ箱に投げ入れるイメージだそうです。そのときにテークバックを気にする人なんていませんよね。フォローのスピードと大きさで距離感を出しているはずです。アプローチもこれと同じ感覚で、ひざを使って体で運ぶイメージだそうです。 

画像: ゴミ箱にゴミを投げ入れるイメージ。ひざを使ってフォローのスピードと大きさで距離感を出す

ゴミ箱にゴミを投げ入れるイメージ。ひざを使ってフォローのスピードと大きさで距離感を出す

実際に打ってみましたが、まずアドレス大事! ってことで、さっきの5つの問題点を思い出して、そうならないように構えます。スタンスはスクエアで、ボール位置は左足かかとの内側くらい。グリップは短く持ち、体重は足の指の付け根にかけ、ボールの近くに立ちます。個人的にはボール位置がかなり左になるので、少し違和感がありますね。

打ち方のコツは、できるだけ小さめのテークバックで左ひざを体の前に出し、ダウンでは右ひざを左ひざに押し込んでいきます。このときに左ひざが伸び切ってしまうとダフってしまうので、インパクトで左右のひざが地面と平行になるように、左ひざを曲げたまま粘るように動かすことが大事だそうです。そしてフォローではヘッドをターゲット方向に押し込むように出していくことも重要ということです。

画像: テークバックで左ひざを体の前に出し、ダウンでは右ひざを左ひざに押し込んでいく

テークバックで左ひざを体の前に出し、ダウンでは右ひざを左ひざに押し込んでいく

やってみましたが、最初こそボール位置に少し違和感がありましたが、たしかにフォローで距離感を出すイメージだとこのボール位置のほうが良さそうです。ボール位置が右だとインパクトのイメージが強くなりがちなので。ひざの動きというのも大事ですね。手や上体だけを使ってフォローのイメージで打つと、あおり打ちっぽくなってしまうことがありました。両ひざを粘るように使ってボールを押し込むイメージだとインパクトが安定するので、距離感も合ってくると思います。

画像: フォローで距離感を出すアプローチ。ひざの動きを使って、手だけではなく体で運ぶことをイメージする

フォローで距離感を出すアプローチ。ひざの動きを使って、手だけではなく体で運ぶことをイメージする

もうひとつ武田プロは距離感を出すコツとして、打ったあとにボールを目で追うようにしたほうがいいと言っています。頭が下を向いた上体のままキープするような動きでは、距離感が出ないということです。それじゃヘッドアップになるんじゃないの? って思っちゃいますが、やってみると、たしかにずっと下を向いたままだと距離感は出ませんね。インパクトのあとは自然とボールを目で追うような感じがいいようです。

画像: (左)打ったあとも頭が下を向いたままでは距離感が出ない。(右)インパクトのあとは自然と目でボールを追うようにすると距離感が出る

(左)打ったあとも頭が下を向いたままでは距離感が出ない。(右)インパクトのあとは自然と目でボールを追うようにすると距離感が出る

「体で運ぶアプローチ」をやってみましたが、スタンスやボール位置がいままでやっていたアプローチとは違うので少し戸惑いましたが、安定した弾道の球が出るので、たしかに距離感は出やすいように思います。緩むこともなくなったので、ミスは少なくなりそう。アプローチに悩んでいる人は試してみると良いと思います。

この記事では、他にも2つほどドリルが紹介されているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

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