イギリス発の「プロコア」は、シャフト内に振動を吸収するデバイスを装着することで「インパクト時の余計な振動を抑え、シャフトの特性を変化させる」という。R&Aルール適合の「プロコア」を試打してみた。

シャフト内の圧力を変え、クラブ性能をさらに引き出す「プロコア」(R&Aルール適合)

イギリスからシャフトの特性を変化させるデバイス(日本未発売)がゴルフダイジェスト社に届いた。開発者のデビッド・ヒック氏とオンラインでやり取りすると、シャフト内にデバイスを挿入し、差し込む圧力の強弱によってシャフトの特性を変化させることができるという。

画像: グリップエンドの穴を開け3グラムのデバイスに圧力をかけて挿入するとシャフトの特性を変えられるという「プロコア」

グリップエンドの穴を開け3グラムのデバイスに圧力をかけて挿入するとシャフトの特性を変えられるという「プロコア」

元々はシャフトの振動によるパットへの影響を軽減する初期モデルの「プロコア」を設計。その後ドライバー、フェアウェイウッド、アイアンへと研究を広げ、シャフト内部で振動を減衰させる装置を圧力をかけて挿入することで、シャフトの持つ性能を最大限に発揮させることに成功したとデビッド氏。

画像: 開発者でエンジニアのデビッド・ヒック氏はシングルハンデの腕前を持つ

開発者でエンジニアのデビッド・ヒック氏はシングルハンデの腕前を持つ

減衰装置はわずか3グラムで、シャフト内の中間部付近に装着されるため、スウィングバランスに影響を受けないんだとか。装着ビフォーアフターでどう変わるのか早速試打してみた。

圧力を強めに調整すると、つかまりが強まる

使用ヘッドはピンG430LSTドライバー、装着シャフトは三菱ケミカル「ディアマナWS」(5X)で装着前後でそれぞれ5球打ってカメラ式の計測器GC4を使って計測した。画像は顕著に現れた2ショットをピックアップしたものだが、装着前はほぼストレートな弾道が、装着後はややつかまった弾道に変化したことが見て取れた。

画像: ピンG430 LSに三菱ディアマナWS5Xを使いGC4で計測すると、「プロコア」を規定値内の強い圧力で装着後は明らかにつかまりがよくなった

ピンG430 LSに三菱ディアマナWS5Xを使いGC4で計測すると、「プロコア」を規定値内の強い圧力で装着後は明らかにつかまりがよくなった

デバイスに装着する圧力を高めにするとつかまる傾向になり、弱めの圧力で装着すると右方向へとつかまり過ぎない傾向になると開発者のデビッド氏は話す。ややつかまるように装着圧力を規定値よりも高めに装着してみると、少しつかまった弾道が連発し、デビッド氏の言う通りの結果が得られた。

画像: 圧力計の先に3グラムのプロコアを装着しシャフト内に挿入。装着する圧力の強さでシャフトの挙動を変化させることができるという

圧力計の先に3グラムのプロコアを装着しシャフト内に挿入。装着する圧力の強さでシャフトの挙動を変化させることができるという

専用ツールでグリップエンド側から「プロコア」を挿入、圧力を調整

シャフトのフレックスによってイエロー・ホワイト・ピンク・グリーンと、装着するデバイスには種類があり、それぞれ装着圧力によって効果も変わってくる。グリップエンドに専用ツールで穴を開け、圧力を計測するゲージに装着された「プロコア」を挿入し既定の圧力で挿入するだけ。

画像: シャフトのフレックスに合わせてプロコアには色分けされたいくつかのモデルが存在する

シャフトのフレックスに合わせてプロコアには色分けされたいくつかのモデルが存在する

装着方法をデビッド氏からオンラインで指導を受けると、装着後にグリップにキャップをすることを忘れないように指示された。シャフト内部の圧力変化を管理することも重要な要素になるのだろう。

試打をした4プラスフィッティングスタジオの吉川仁フィッター、TPIレベル3を持ちツアープロコーチも務める小島慶太プロも「プロコア」の効果を実感し、自分のクラブに装着しコースで実戦投入しテストを継続中だとか。新たなカスタムシャフトのツールとして、日本でもブレイクするだけの効果はありそうだ。

This article is a sponsored article by
''.