かつて一世を風靡したロイヤルコレクションのフェアウェイウッドが復活。小ぶりな「TM‐X」と安定感の「AM‐X」をみんなのゴルフダイジェスト編集部員プロゴルファー・中村修が試打をした。

ツアーで人気を博したロイヤルコレクションをご存じない世代もいるとは思いますが、2000年頃に全盛期のニック・プライスが使用したり、国内ツアーでもかなりの使用率を誇りました。特にフェアウェイウッドやアイアン型のUTはとても人気でした。フェアウェイウッドは「BBD タイプH」は名器でしたね。

画像: ロイヤルコレクションのフェアウェイウッド「TM‐X」(左)と「AM-X」(右)の5W

ロイヤルコレクションのフェアウェイウッド「TM‐X」(左)と「AM-X」(右)の5W

新生ロイヤルコレクションとなり、かつての名器を彷彿させるモデルをラインナップしてきましたので早速試打をしてみました。

コントロール性の高い小ぶりな「TM‐X」

まずは小ぶりな「TM‐X」から。ヘッドはクラウン部に軽量カーボン素材を用いたコンポジットヘッド。これにより低重心化が徹底されました。さらに余剰重量を生かした最適な重心設計とウェート調整により、より振りやすいヘッドになった、というのがメーカーの触れ込みです。

ツアープロや上級者からフィードバックである「振り抜きやすい小ぶりのヘッド」をベースにした、コースへの対応力に優れた実戦的なFWと紹介していますが、確かにその部分も実感できます。

たとえばパー5のセカンドショットで使うときにグリーンを狙っても飛び過ぎは要注意。ピンの位置によってはフェードを打ったり、ドローを打たねばならないこともあります。そんなときのコントロール性を求められるのが5Wだと思うのですが、そういう意味ではまさしく高い性能を持ち合わせています。

画像: 小ぶりでシャープな打感。コントロール性の高い「TM‐X」

小ぶりでシャープな打感。コントロール性の高い「TM‐X」

かつて一世を風靡したBBDタイプHを彷彿とさせるような打感もあって「この打感を味わいたい」という思いを実現させてくれる部分もあると思います。ロイコレ独自のFWのキャラクターに、カーボンクラウン、適正な重心設計と抜けの良さを演出するキャビティソール、といった先進技術がうまく融合しています。

ヘッドスピード42m/sで打ったデータを見ると
初速60m/s 打ち出し角14.2度 キャリー228ヤード、トータル253ヤード
と打ち出し角の高さと申し分のない飛距離を出せました。

「TM-X」の3Wはチタンフェースにカーボンクラウンで徹底した低重心、5Wはボディとフェースに異なるステンレスを使用し打感とコントロール性を持たせる仕上がりになっています。

シャローでやさしく球が上がる「AM‐X」

続いてややシャローな「AM‐X」。3Wはボディもフェースもチタンを採用し、5Wにはボディとフェースに異なるステンレスを採用しています。同じステンレスでも「TM‐X」とは異なる配合のステンレス鋼を使用すすることでやや弾き感のある打感が感じられます。

ややシャローで球を拾いやすい安心感のあるフォルムで先中調子の純正シャフトとの相性もよく、楽に球を上げてくれます。ロフト角は18度と「TM‐X」と同じですが、打ち出し角は高く感じました。

画像: ややシャローで球を拾いやすい安心感のあるフォルムでスクェアに構えやすい「AM‐X」

ややシャローで球を拾いやすい安心感のあるフォルムでスクェアに構えやすい「AM‐X」

実際にヘッドスピード41m/sで試打したデータを見てみると
初速58m/s 打ち出し角15.1度 キャリー222ヤード トータル247ヤード
と「TM‐X」よりも1度高い打ち出し角で大きな放物線を描いた弾道になりました。

ロイヤルコレクションのFWのやさしさを感じられる打ちやすさでありながら、ストレートな顔つきでターゲットに対してスクェアに構えやすいのも特徴です。

しっかりした打感でコントロール性の高い「TM‐X」とややシャローで球を上げやすい「AM‐X」の2モデルを試打しました。昨今は特にウッド系は、外国ブランド勢に押されていますが国産メーカーのロイヤルコレクションらしいフェアウェイウッドに仕上がりになっていました。興味のある方は、一度試打してみてはいかがでしょうか。

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