石坂友宏の練習始めはボールを踏んで片手打ち
みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修です。今週は男子ツアー「横浜ミナトチャンピオンシップ」の会場、横浜CCからお届けします。先週の「日本プロゴルフ選手権」を5位タイで終え、好調を維持する石坂友宏選手。練習場で打ち始めるとボールを右足で踏んで右手一本のアプローチからスタートします。
続いて左足でボールを踏んで同じく右手一本のアプローチ。「練習始めに10~15球ボールを踏んで打つと体のバランスが取れるようになります」と石坂選手。連戦の疲れやベッドが変わることで姿勢の傾きなど体のコンディションをニュートラルな感覚に戻すには、とても有効な練習法だと思います。実際にやってみると、足裏の圧のかけ方のクセも確認できて、自分でも取り入れることにします。
片山晋呉は練習器具を使って長いインパクトを体感
続いては、いつも練習器具を大量に持ち込む片山晋呉選手。練習始めは様々な練習器具を使ったドリルから始まりますが、気になったのは右手になにやら装着している練習器具。そういえばPGAツアーでも使用する選手のSNSを見た記憶があります。
練習器具を取り扱うヤマニのツアー担当の安達秀明さんに見せてもらうと、いわゆる右手の角度をインパクトでキープすることが体感できる「プロセンダー」という練習器具でした。マジックテープで右手首に固定すると手の甲側にコルセットのような部分が当たるので手首を甲側に折ったまま、つまり背屈したままインパクトを迎えられるようになるとのこと。
谷将貴プロコーチに使った感想を聞くと、「片山晋呉選手も『良い感じになるね!』と話してた通りの右手の角度をキープする感覚を体感できますね」と高評価。
PGAツアーで有名なコーチのショーン・フォーリー、デビッド・ウッズの二人が開発したというのでその効果は間違いなさそうです。
丸山奨王は両わきを締めた基礎練習
最後に丸山奨王選手。右わきにアライメントスティック、左わきにヘッドカバーを挟んでショートアイアンで練習していました。わきを締め余計な腕の動きを抑える基礎練習ですが、正確で再現性の高いインパクトや、体と腕のバランスなどゴルフスウィングの基礎を作る練習法です。
3名のプロゴルファーの練習法を紹介しましたが、こういった基礎練習が豪快なショットや正確なアイアンショットの基になっていると改めて感じる練習法でした。基礎練習を終えた後に、ミドルアイアンと番手を上げドロー、フェードを打ち分けたりと、実戦的なショット練習へと進んで行きました。
普段の練習やスタート前の練習に取り入れることで、ショットの安定につながるでしょう。