飛距離が伸びるのは恩恵が大きい
四季のある日本では、コースの環境も時期によって大なり小なり異なってくる。夏真っ盛りの今の時期は、芝が伸びていてラフが長く、グリーンも重たくなっている。また、気温が高いことで万全の体調でプレーを終えるための準備が必要になってくるし、空気抵抗が弱くなり飛距離が伸びるといった特徴もある。
それぞれメリットでありデメリットである部分もあるが、では果たして夏ゴルフはスコア更新がしやすいシーズンなのだろうか。兼濱は「かなりチャンスな時期だと思います」と言う。
「とくに飛距離が伸びるという点は明確にメリットですね。飛距離が落ちる冬の時期と比べれば、10~15%は伸びるのではないでしょうか。すべての番手の飛距離が伸びるということは、そのぶんティーショットやグリーン周り、様々な状況でいつもより短い番手を選択できるということです。短い番手のほうがスウィングも安定しますし、芝が伸びているのでランで転がり過ぎてしまうことも少ないんですよね」(兼濱、以下同)
もちろん、飛距離が伸びることによって起こるデメリット……例えば飛び過ぎてオーバーしてしまったり、ショットが曲がった際に飛ぶぶん曲がり幅も大きくなってしまう、などだ。「オーバー、とくにパー3でグリーン奥にミスしてしまうと基本的にノーチャンスなので、夏場の自分のショットはどのくらいキャリーするのかを、コースの練習場でもいいので、チェックしておきましょう」と兼濱。
「とはいえ、デメリット以上に出力が上がるほうが、100切りを考えたときに大きなメリットですね。飛距離的な面で言えばもう夏場が一番のチャンスって言ってもいいぐらいです。体も動くしグリーンも止めやすいですから、オーバーのリスクがあることに注意しながらスコア更新を目指してみてください!」
協力/学芸大ゴルフスタジオ