指のケガで思うようなプレーができずLPGAツアーを主戦場に戦う日本勢の後塵を拝していた今シーズン。ケガが癒え痛みもなくなりつつあるなか「大好きなスコットランド」で強いシブコが帰ってきた。
スタートの10番でいきなりバーディを奪うと13番から4連続バーディの猛攻。ハーフターンしたあとも6番から3連続バーディを決め後続を寄せ付けなかった。
4連続を含む8バーディの好プレーに海外メディアから率直な感想を尋ねられると「4連続バーディは自分でもびっくりしました」とシンデレラスマイル全開。
昨年予選落ちに終わったのと同じダンドナルド・リンクスでのプレーだが「(今年は)違うコースみたいに見えました。フェアウェイが広いような感じがする」。自信があると景色が違って見える? と問われると「ハイ」ときっぱり。
ここ最近ではベストのパフォーマンスか? と訊かれると「多分そうです。ケガは100パーセント完治したわけではないし、すごく自信があるわけではないけれど、最後まで冷静に落ち着いてプレーできました。パッティングが良かった」と振り返った。
昨年はLPGAツアー同期の古江彩佳が最終日に大会新記録となるノーボギーの10アンダー62をマークし9位タイから大逆転優勝を飾っている。今季も常に上位争いを演じポイントランク3位と大躍進。ツアー優勝は渋野の方が先(全英女子オープン)だが最近は立場が逆転。それでも渋野はファンから別格の人気を博している。
連覇がかかる古江は2オーバー74、54位タイと出遅れた。前週のメジャー、エビアン選手権で優勝争いし3位タイに入った畑岡奈紗はイーブンパー72で勝みなみと並び24位タイからのスタートとなった。
前回渋野がトップまたはトップタイで初日を終えたのは22年のAIG全英女子オープン。そのときは3位に終わったが今回は勝利の二文字を掴みたい。