「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で神谷そらとのプレーオフを制し、初優勝を飾った菅沼菜々。3日間60台を並べたスウィングをみんなのゴルフダイジェスト編集部員プロゴルファー・中村修が解説。

菅沼菜々選手が念願の初優勝を飾りました。悔しい経験を何度も味わってきましたが、オフに取り組んだショット力の向上でバーディチャンスを増やし、持ち前のショートゲームの上手さも生かしながら、初勝利を手にしました。

画像: 「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でツアー初優勝を飾った菅沼菜々(写真/大澤進二)

「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でツアー初優勝を飾った菅沼菜々(写真/大澤進二)

乃木坂46が大好きというアイドル好きな菅沼選手は「アイドルになりきった気持ち」でやりきり、苦しい時間帯も笑顔で乗り越えた姿が印象的でした。それではスウィングを見てみましょう。

アップライトで左に傾くトップ

正面からの画像を見るとトップでの手の位置は高くアップライトで左に傾いています。セオリーからすると良くない形ではありますが、ゆっくりと切り返すとインパクトではセオリー通りの形におさまっています。

画像: 画像A アップライトなトップで体が左に傾くが、インパクトではセオリー通り(写真/大澤進二)

画像A アップライトなトップで体が左に傾くが、インパクトではセオリー通り(写真/大澤進二)

始動する際にヘッドを浮かせていることも特徴です。クラブの重さを感じやすいので、テークバックの始動で力まずにスムーズにテークバックできる効果があります。

ゆっくりとした切り返しでオンプレーンな軌道

後方からの画像を見ると、高いトップの位置からゆっくりと切り返し、インパクトのシャフトのラインに早い段階から重なるオンプレーンな軌道で下りて来ています。トップの形は人それぞれであってもオンプレーンな軌道はプロや上級者に共通しています。

画像: 画像B アップライトなトップからゆっくりと切り返すことでオンプレーンな軌道で下りている(写真/増田保雄)

画像B アップライトなトップからゆっくりと切り返すことでオンプレーンな軌道で下りている(写真/増田保雄)

小さい頃から繰り返し試行錯誤を重ねて身につけた再現性の高さは、ゆっくりとした切り返しがあればこそ。切り返しのタイミングも人それぞれですが、菅沼選手はゆっくりとしたテンポ。そのゆっくりテンポで放たれたプレーオフ2ホール目のPWでの第2打が、ピンそばにピタリと寄り、勝利を手繰り寄せました。

この優勝で積み重ねてきたことへの自信も深まり、2勝目、3勝目へとつながっていくことでしょう。

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