プロの中でもクラブにこだわることで有名な松山英樹。彼が使うFWはけして難しすぎることなく、のちに名器になるものが多い。そんな松山が終盤戦で使ったFWとは……。
画像: シャフトは変わらずグラファイトデザインのツアーAD・DIだが、3Wはいくつかのモデルを使った(写真/Blue Sky Photos)

シャフトは変わらずグラファイトデザインのツアーAD・DIだが、3Wはいくつかのモデルを使った(写真/Blue Sky Photos)

松山英樹はFW選びの目利きだ

フェデックスセントジュード選手権で中断後の上がりホールでランキング47位に滑り込み、プレーオフ第2戦のBMW選手権に駒を進めた松山英樹であったが、2日目のスタート前に背中痛により棄権。2022-23シーズンに幕を下ろした。

アマチュア時代からいまの契約先であるスリクソンのクラブを使う松山だが、ウッドに関しては自分の気に入ったものを使うことが多かった。ドライバーは2021年のマスターズを制する前にスリクソンにチェンジして、いまもスリクソンを使い続けているが、フェアウェイウッドに関してはいまも自分が気に入り、納得するものを使っているのが現状だ。

2021年のZOZO選手権での5W、そして2022年のソニーオープン、プレーオフでの3Wと松山が優勝するときのウイニングショットといえばフェアウェイウッドが思い浮かぶ。それだけにフェアウェイウッドの名手であり彼が選ぶフェアウェイウッド、とくに3Wは名器と呼ばれることが多い。

かつてはピンの「G25」、テーラーメイドの「M4」と、アマチュアでも使いこなせるやさしめのモデルを選ぶのも彼の特徴。ここ数年はテーラーメイドの「SIM2」を愛用、こちらもバリバリのプロモデルに見えるが、ヘッド素材はチタン製でやさしさもじゅうぶんあり、カチャカチャを使ってロフトを多めに設定すれば、アマチュアにも使いこなせる。

この「SIM2」を長く使っていた松山だが、シーズン終盤で試合によりフェアウェイウッドを変えていた。

エースであったこの「SIM2」が活躍したのはトラベラーズ選手権まで。ロケットモーゲージクラシックからはスリクソン「ZX」にカチャカチャがついたプロトタイプを使用。これは引き続き全英オープンから、3Mオープンまで続いた。

続くウインダム選手権からはテーラーメイド「ステルス2」にチェンジ。最終戦となったBMW選手権でも「ステルス2」を使っていた。

この「ステルス2」はシーズン開幕あたりでも使われており、練習場ではピン「G430」、キャロウェイ「PRADYM」をテストする姿も目にされている。

「ステルス2」の3Wはウエイトの位置がスライドし、一番うしろに設定すれば重心が深くなり、加えてロフトを多くすれば、いままでの松山愛用のFWと同じくアマチュアでも使えるやさしいモデルとなる。

松山が使ったことで「ステルス2」がさらに人気となるのか、そして新シーズンに松山の使う3Wは何になっているのか、これからも注目だ。

画像: 全英オープンではスリクソン「ZX」のプロトタイプを使用。このときパター以外はスリクソンのクラブだった(写真/姉崎正)

全英オープンではスリクソン「ZX」のプロトタイプを使用。このときパター以外はスリクソンのクラブだった(写真/姉崎正)

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