ゴルフボールの代わりにテニスボールを打ってみよう
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。よく「インパクトは通過点」というような言葉を聞きますが、これがなかなか上手くイメージできない。スウィングの途中にたまたまボールがあるという感じで打てればいいのですが、どうしてもボールがあると打ちに行っちゃうんですよね。
週刊ゴルフダイジェスト9/5号の連載漫画”江連忠「新・モダンゴルフ」”に、どうすれば「インパクトは通過点」のイメージでスウィングができるのかが描かれていたので、試してみることにしました。
江連プロによると「インパクトは通過点」というスウィングを体感する方法があるということなんです。それがテニスボールを打つこと。テニスボールを普通に打ってみると、力みがなく、とてもいいスウィングで打てるということなんですよ。本当なのかやってみました。
ゴルフボールがテニスボールに変わるだけでスウィングが変わるの? って思うのですが、実際にやってみると、たしかに力みがなく最後まで振り切れるんです。あきらかに「当てに行く」という感じじゃなくなる。ゴルフボールでもこのくらい力みのないインパクトができれば、球筋が安定するし、飛距離も伸びると江連プロは言っています。
ではなぜゴルフボールでは力むのでしょうか? それはボールが小さいから。小さいから「上手く当てよう」と思うし、もっと飛ばそうと思うから力むということなんです。でもね、実際に打つのはゴルフボールなんだから、テニスボールを打つようには打てないですよね。どうしたらいいのでしょうか? そのこたえは「素振り」です。素振りで力む人はいないので、もっと練習に素振りを取り入れるべきということなんです。
力みをなくす「素振り練習」4選
力みを取るために江連プロのすすめる素振りが4つあります。1つ目が目をつぶっての素振り。これをやれば気持ちよく振り抜く感覚が身につきます。2つ目がクラブを2本持っての素振り。重さに振られる感覚が身につくということです。
3つ目が左サイドで風切り音を出す素振り。ヘッドの加速と高いフィニッシュが覚えられるそうです。
そして4つ目がグリップにタオルを巻いての素振り。グリッププレッシャーが抑えられるということです。
全ての素振りをやってみましたが、それぞれになかなか効果がありそうだな~と思いました。特に1つ目の目をつぶっての素振りと、3つ目の左サイドで風切り音を出す素振りは「インパクトは通過点」というイメージが出やすいと思いました。クラブを2本持っての素振りはバットなどの重い素振り棒でも代用できそうですね。グリップにタオルを巻いての素振りは、実際にボールを打つこともできそうです。こういう素振りを普段からやっておくと、力みの少ないスウィングが少しずつ身につきそうな感じがします。
でもラウンドではボールを打つわけですから、やはりどうしてもインパクトで力みは出てきます。コースで力まないためには、決まったルーティンを作るのがいいと江連プロは言っています。やるべきことを明確にすることで、無駄な力みが抑えられるということです。
たとえば、ボール後方でターゲットを見ながら素振りをする。→ターゲットを見ながらクラブをセットし、アドレスに入る。→足踏みでスタンスを整え、最後にターゲットを見る。→そしてフィニッシュまでしっかりと振り抜くようにスウィングする。特にフィニッシュのイメージがとても大事で、フィニッシュが決まるということは、力んでない証ということですから。しっかり振り切ることで「インパクトは通過点」という感覚も分かってくると思います。
このように自分なりのルーティンを決めて、どんなプレッシャーのかかるホールでも、同じ手順でショットをするようにすれば、インパクトでの力みや緩みというのはなくなっていくと思います。家での素振りとセットで、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。