ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は「メンバーに応じたプレー形式」がテーマです。
画像: 個人のストローク数を競うだけではない、みんなでゴルフを楽しむための「プレー形式」とは?(写真はイメージ)

個人のストローク数を競うだけではない、みんなでゴルフを楽しむための「プレー形式」とは?(写真はイメージ)

ゴルフには様々なプレー形式がある

皆さんは普段のラウンドでどんなゲームを楽しんでいますか? また、参加されるコンペはどんな競技方法で行われていますか?

ゴルフというゲームでは、個人のストローク数を争うものがほとんどですが、他にも様々なプレー形式があります。そうしたプレー形式をその日のメンバーに応じて使い分けていけば、もっと多くの方が楽しめるようになるのではないかと常日頃感じています。

今回は、そんな「メンバーに応じたプレー形式」ということを考えていきたいと思います。

まず、所謂「ガチ」なプレーヤーにお勧めしたいのは、ペア戦のマッチです。お互いの実力をよく把握していているメンツなら、ペアの選定も容易でしょう。4人揃っているなら2対2のチームを決めてフォアボールのマッチプレーや、フォアサムといったゲーム方法があります。

フォアボールとは、それぞれが自分のボールをプレーし、ホール毎に2人のうちの良いほうのスコアを採用して、チームスコアとしていくもの。通称「ベストボール」と呼んだりしますね。フォアサムとは、通称「オルタネート方式」と呼ばれ、1つのボールを二人が交互に打っていくプレー形式です。

これはどちらもライダーカップなどの国別対抗戦でも採用されているプレー形式で、私のゴルフ仲間では、この二つのプレー形式を9ホールずつ行ったりして、団体戦を楽しんだりしています。

フォアボールは基本的に自分のボールでプレーを完結出来ますから、抵抗なくできると思いますが、オルタネートは2人が交互に打つ形式のため、ペースをつかむのが難しいですし、「パートナーがせっかく良いポジションに置いてくれたのだから、自分もキッチリ、グリーンに乗せないと!」などと、一打毎のプレッシャーも大きくなります。

でもチーム戦はそうした緊張感を楽しみ、2人が協力、助け合ってスコアメイクしていくもの。アスリート系ゴルファーならけっこう病みつきになる方も多いかと思います。

また、3人の場合でも1対2で対戦する「ベストボール」や、3人がそれぞれ他の2人と対戦する「スリーボール」というマッチプレーもあります。

自分のスコアメイクを主な目的とするゴルフもいいですが、こうしたマッチの経験はタフなメンタルを作るのに最適だと思います。

ビギナーでも楽しめる「ステーブルフォード」

一方、ゴルフはほんの付き合い程度、とか、まだ初めて数か月。など、まだまだ自分のプレーに自信が持てないプレーヤーには、きっちりスコアをつけていくシビアなプレーはなかなかハードルが高いと言えます。

こういうメンバーが多い時にお勧めしたいのが、「ステーブルフォード」というプレー形式です。
これはホール毎のスコアをポイント化して、そのポイントの合計で競うというもので、例えばパーが2点、ボギーが1点などとポイントを設定します。この場合、ダブルボギーなら0点で、それ以上叩いてもポイントは0点で変わりません。これならダボ以上打った場合にはホールアウトする必要はなくなるのです。

このポイントの設定は自由にできますので、特にビギナーが多い場合なら、トリプルボギーが1点、ダブルパーなら0点などと設定出来ます。

これなら、なにがなんでもホールアウト、という必要がなくなるため、ビギナーや、ゴルフに慣れていない人でもコンペ参加へのハードルを下げることができるでしょう。

欧米ではカジュアルなコンペはこのステーブルフォードが主流なようです。私の職場のコンペはいつもこの形式で実施しており、更にハンデによってクラス分けを行い、例えばハンデ36以上のクラスではパーは100点に設定しています。これならビギナーでもその日一つでもパーを取ったらほぼ優勝出来ることになります。

こうして参加者のレベルに応じたプレー形式を採用することで、できるだけ多くの参加者に、プレー終盤まで楽しみを持続して貰うことができます。

この他にも、ハンデに応じてクラブ本数を規制していくマッチや、自分のスコアをスタート前に宣言して、そのスコアに一番近い人が勝つという「オネストジョン」などという楽しみ方もあります。

コンペから1組単位のプレー、その日のメンバーに応じてプレー形式を工夫し、ゲームの楽しみを深く大きく変えていく。ぜひ一度考えてみていただけけたら、と思います。

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