ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は「見て覚える」がテーマです。
画像: “見て覚える”は上達に有効! 「ただし、身体能力が違いすぎるトッププロの動きをそっくりマネようとするのは危険ですよ」とマツケン氏(写真はローリー・マキロイ)

“見て覚える”は上達に有効! 「ただし、身体能力が違いすぎるトッププロの動きをそっくりマネようとするのは危険ですよ」とマツケン氏(写真はローリー・マキロイ)

今までの自分になかったヒントが得られる

ゴルフの上達法の一つに「見て覚える」という方法論があります。身近な上級者のスウィングを見たり、トーナメントでプロのスウィングを観察したり。見ているだけで良い影響を受けて、スウィングが良くなったり、今までの自分にはなかったヒントを得たりすることもあります。

今回はそんな、「見て覚える」ことについて考えていきましょう。

自分はジュニア時代、その当時のトップ選手だった中島常幸プロや、ジャック・ニクラス、セベ・バレステロス選手のスウィングに憧れ、鏡の前で「どうやったらあんなふうに振れるのだろう? 」と日夜イメージトレーニング?をしたり、仲間同士で、有名プロのスウィングや仕種のモノマネをしたりしていました。

今思えば、こうしたモノマネやイメージトレーニングは、スウィング全体のイメージや、ゴルフスウィングのメカニズムを理解していく上で、とても役立っていた気がしています。一方、身体のポテンシャルが違いすぎるトッププロたちの動きをそっくりマネることは、身体に負担もかかりますし、イチから他人のスウィングを取れ入れるというのも現実的ではなく、上達の回り道となってしまう可能性もあると思います。

ゴルフスウィングに対する観察眼が養われる

では、効率よく他者のスウィングを見て、自分の上達につなげるにはどうすれば良いのでしょうか?

1  自分と体格や、年齢、身体の柔軟性などが近いひとを参考にする。
できるだけ、自分と背格好や、身体能力が近そうなプロや上級者を参考にしましょう。もちろん、憧れのプレーヤーのスウィングを理想としている方も多いかと思いますが、あまりかけ離れた理想を追求すると身体を痛めるこことにもなります。

トーナメントプロでなくても、身近なシングルプレーヤーなど、お手本となるひとを見つけて、じっくりと観察し、「これなら自分でもできそう」と思えることから取り入れてみると良いと思います。また、スウィングテンポも自分に近いタイプのほうが取り入れやすいいと思います。

2  自分と持ち球が近いひとを参考に。
これはスウィングタイプということにもつながりますが、自分と違う持ち球のスウィングを真似するのは避けましょう。例えば、ドローヒッターがフェードヒッターのスウィングを取り入れようとするのは危険です。

ただ、持ち球を矯正したい、という場合には、何が自分と違うのかをじっくり観察してみるというのも有効でしょう。ただ、持ち球をフェードからドローに、などと真逆に変化させるのは、プロでもよく失敗するほど難しいことです。持ち球の傾向が似ているタイプなら、無理せず取り入れやすいいケースが多いと思います。

3  個性ではなく、上級者の共通点を探し出す。
これはトーナメントやテレビ中継などで、複数の選手を見ることができる時に、やっていただきたいのですが、選手それぞれの個性に着目するのではなく、共通している点を見つけてみる。

たとえば、「ドローの選手はボールの位置が右寄りだな」とか「ロングショットが安定している選手は上下動の少ないスウィングをしているな」などなど、自分なりに分析してみるのです。できたら自分自身が抱えている課題に対して、「ああ、だからあんなボールが打てるのか!」などという発見ができれば、これはもう貴重な財産となります。また、上級者はほぼ例外なく、安定したスウィングリズムとテンポを身につけています。こうした点にも着目し、参考にしたり、取り入れたりすると良いと思います。

ここまで、色々と「見て覚える」ということについて書いてきましたが、こうした視点を持つようにすると、ゴルフスウィングに対する「観察眼」というものが少しずつですが、養われていきます。それによって、自分自身のスウィングがどんな傾向なのか、どんな個性があるのか、ということも認識できるようになってきます。そうすれば、自分自身の課題も明確になり、目的意識のはっきりとした練習ができるようになるのではないでしょうか?

「人の振り見て我が振り直す」。よかったら参考にしてみてください。

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