どうもショットの調子が悪い……そんなときは気付かぬうちにアドレスが崩れている可能性が高い。武田登行プロが教えてくれた、良いアドレスを作るための5つのポイントを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実践して確かめてみた!

ありがちなNGなアドレスの特徴3選「背中が反る」「右肩が前に出る」「かかと体重」

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。スコアが伸びない、ショットの調子が悪い……何をやっても上手くいかないときってありますよね。それって、実は「アドレス」に問題があることが多いんです。プロでも気付かないうちにアドレスが狂っていて、調子を落としてしまうこともあるらしいんですよ。

週刊ゴルフダイジェスト9/12号に”とりあえず「アドレス」を見直してみませんか?”という記事がありました。ちょっと僕も最近伸び悩んでいるので、アドレスをチェックしてみることにしました。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2023/9/12号で特集されていた、良いアドレスを作るコツを実践!

週刊ゴルフダイジェスト2023/9/12号で特集されていた、良いアドレスを作るコツを実践!

この記事で解説をしている武田登行プロによると、アマチュアの8割はボールの近く立ちすぎているということです。そのためダウンスウィングで手の通り道が狭くなってしまい、スウィングが窮屈になるんですね。さらに手の通り道が狭くなると、インパクトでの伸び上がりやチキンウィングの原因にもなります。

その他のアマチュアがなりやすいダメなアドレスの特徴としては、背中が反ること。胸を必要以上に張ってしまうと、背中が反り返った状態になり、懐がなくなってしまいます。

右肩が前に出るというのも、ダメなアドレス。右利きの人はどうしても右肩が前に出やすくなりがちだし、力んでも出てしまうということです。右肩が出るとカット軌道になりやすくなります。

そしてもうひとつ、かかと体重。下半身をどっしりと構えようとすることで、かかと体重になってしまうことが多いそうですが、そうなるとボールに力が伝わりにくいということです。

僕が自分でこれは当てはまるな~と思うのはボールの近さですね。これは以前からよく指摘されていたのですが、なかなか直らない。右肩が前に出るというのも以前はあったのですが、最近はそうならないように気をつけているので、なっていないんじゃないかと。かかと体重については、僕はどちらかというとつま先体重になっているくらいなので、あてはまらないんですが、つま先体重もきっとダメなアドレスなんでしょうね。

画像: (左)アマチュアがなりやすいアドレス。ボールに近く、背中が反りがちで、右肩が前に出て、かかと体重。(右)アマチュアの悪いポイントを見直した正しいアドレス

(左)アマチュアがなりやすいアドレス。ボールに近く、背中が反りがちで、右肩が前に出て、かかと体重。(右)アマチュアの悪いポイントを見直した正しいアドレス

アドレスを崩さないために気を付けたい「5つのポイント」

ではダメなアドレスにならないためにはどうすれば良いのでしょうか。まずはアドレスしてから目標を確認する動きが大事です。目標を確認するときに顔を起こして見てしまうと、ターゲットに対してのアライメントが狂ううえに、肩が開いてしまい、右肩が前に出やすくなります。ターゲットを見るときには左肩越しに見るのが正しいということです。ターゲットの見かたなんて今まで気にしたことはなかったのですが、たしかに顔を起こしてしまうと、せっかく作ったアドレスが狂ってしまう感じがしますね。これは今後気をつけたいと思います。

画像: (左)左肩越しに目標を確認している正しい見かた。(右)顔を起こして目標を確認すると体が開いて右肩が前に出てしまう

(左)左肩越しに目標を確認している正しい見かた。(右)顔を起こして目標を確認すると体が開いて右肩が前に出てしまう

2つ目は、腕をできるだけ長くして構えること。そうすることで背中に適度な丸みができ、上体の力が抜けて懐ができるわけです。その長くした腕を崩さないようにテークバックすることが大事だそうです。懐にスペースができることで、ダウンスウィングでの手の通り道ができ、カット軌道や伸び上がりも防げるわけです。これはやってみると、自分の感覚より手が伸びています。そのためにボールとの距離も少し遠くなりますね。

画像: 腕を長くして構えると懐が作れて、ボールとの距離も遠くなる

腕を長くして構えると懐が作れて、ボールとの距離も遠くなる

3つ目は、飛球線後方から左腕が少し見えるようにすること。これができていれば右肩が前に出ることはないし、脱力もできているということです。構え方のポイントは、まず前にならえをして、そこから右腕を外側に捻る。右ひじはそのままで、右手首だけを元の位置に戻す。その状態で腕を下ろして構えると、飛球線後方から少しだけ左腕が見えるアドレスになります。

画像: 前にならえをして、右腕を外側に捻り、右ひじをそのままにして右手首だけを元に戻す。そしてその形のまま構える

前にならえをして、右腕を外側に捻り、右ひじをそのままにして右手首だけを元に戻す。そしてその形のまま構える

この動きで作ったアドレスだと、右ひじが下を向いたままで構えられるので、右肩が前に出ないし、右手の力が抜ける感じがします。定期的にこの動きでアドレスをチェックするといいと思いました。

画像: (左)右肩が前に出て、後方からは左腕が見えない。(右)後方から左腕が少し見える正しい構え方

(左)右肩が前に出て、後方からは左腕が見えない。(右)後方から左腕が少し見える正しい構え方

4つ目は手首の角度。ボールの上でクラブを構え、バランスよくクラブをコントロールできる手首の角度を見つけましょう。手首の角度が曲がりすぎても、伸びすぎてもクラブのコントロールはできないはずです。チェックしてみると僕の場合は手首の角度はだいたいいい感じでしたが、手首の力が入りすぎているように感じたので、ここは気をつけたいですね。

画像: バランスよくクラブをコントロールできる手首の角度を見つけることが大事

バランスよくクラブをコントロールできる手首の角度を見つけることが大事

最後に5つ目は、体重のかけどころです。靴を脱いで、つま先とかかとを同時に上げるようにしてみると、地面に接している部分があると思います。それが正しい体重をかけるところとなります。僕の場合は拇指球のほんの少し後ろくらいの感覚でしょうか。普段の自分のアドレスではもう少し前に乗ってしまっている感覚でした。

アドレスを見直す動きをやってみましたが、今までの自分のアドレスとはやはり少し違いました。多少違和感はありますが、たしかに今までのアドレスよりも懐にスペースができて、ダウンスウィングがスムーズになる気がします。練習の時からこのアドレスができるようにしておけば、ラウンドでのショット力も向上するんじゃないかと思いました。あなたもぜひ一度自分のアドレスを見直してみてください。

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