新しくなったヤマハのドライバー「RMX VD」の R・M・Xの3モデルをコースで試打。一体どんなドライバーに仕上がっているのか? みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修がレポートをお届け。

ヤマハのクラブといえば藤田寛之、今平周吾選手といったクラブに対するこだわりの強い選手が契約し、使用するというイメージを抱きます。

試合会場でのテスト風景では、飛距離、操作性、弾道、打感、フォルムなどすべてに妥協を許さずメーカー担当者と熱いやり取りをしているシーンを見かけていました。

画像: ヤマハから新発売の「RMX VD」。 (左からR/M/X)

ヤマハから新発売の「RMX VD」。 (左からR/M/X)

新製品の開発段階において、メーカーの開発側の主導だと、数値は良くても試合での実戦投入には時間がかかったり、投入できないケースもあることが、どのメーカーでも過去には見られていました。ヤマハも同様に古いモデルを選手が使い続ける時代もありましたが、新らしくなった「RMX VD」シリーズでは、選手とメーカーの開発者が共に取り組み、試合で結果の出せるクラブを作り上げたことで続々と投入した選手が結果を残しています。

先の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」で神谷そら選手は、8月から実戦投入していた「RMX VD/M」で、全体で2位の飛距離を記録。飛距離を生かしたプレースタイルで難コンディションのパサージュ琴海アイランドGCを攻略し、今季2勝目をメジャー初優勝で飾りました。

画像: 「RMX VD/M」10.5度を使用する神谷そら(写真/岡沢裕行)

「RMX VD/M」10.5度を使用する神谷そら(写真/岡沢裕行)

シリーズに共通する新しいコンセプトは、「ブルズアイ フェース」と呼ばれる初速が最も速くなる位置をフェースセンターの少し上にしたこと。その結果、飛びの三大要素である「ボール初速」、「打ち出し角」、「スピン量」を最適化し、プレーヤーの持つ飛距離を最大限に引き出すというもの。

コンパクトで前重心の「RMX VD R」

今平周吾が使用する「RMX VD/R」は445CCの小ぶりで塊感のあるフォルム。浅い重心位置で高初速、操作性を求めるゴルファーに最適なモデルになっています。

画像: 「RMX VD /R」は小ぶりな445CCでヘッドスピードが速いゴルファーが打っても吹き上がらない低スピン性能と操作性を持ち合わせる

「RMX VD /R」は小ぶりな445CCでヘッドスピードが速いゴルファーが打っても吹き上がらない低スピン性能と操作性を持ち合わせる

フェース寄りに設置された可変ウェートで、重心距離を変化させることで、つかまり度合いを調整できます。ヘッドスピードの速いゴルファーが、叩いても吹き上がらない低スピン性能を持ち、強い弾道が特徴です。打感もやわらかくて好印象。ロフト10.5度で打ち出し角を上げても風に強く、キャリーだけでなくランも含めて飛距離を稼げました。

「RMX VD/M」はアスリートゴルファーにとってど真ん中のモデル

神谷そら選手が使用する「RMX VD/M」は飛距離性能と左右のバラつきのバランスが取れたモデル。ソールに設置された可変ウェートで重心の深さを変えられるので、球の上がりやすさ、スピン量を自分の好みに調整できます。フェース側にすればスピン量を減らし強い弾道に、後ろに下げれば打ち出し角を高く左右のバラつきも少なくなります。

ちなみに神谷選手は、先週の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」では、10.5度のロフトにシャフトはフジクラ「ベンタスブラック5X」を使用し、可変ウェートは最前列にセット。45m/sを越えるヘッドスピードで4日間の平均で272ヤードを記録していました。

画像: 「RMX VD/ M」は飛距離性能と方向性のバランスが高くアスリートゴルファーにとってど真ん中になるモデル

「RMX VD/ M」は飛距離性能と方向性のバランスが高くアスリートゴルファーにとってど真ん中になるモデル

飛距離性能と方向性のバランスが高く、3モデルの中では一番気に入りました。可変ウェートの効果も感じられましたし、打感、フォルムも含めて、外国ブランドの人気ドライバーと比べても遜色ない仕上がりになっていました。10.5度のロフトに±2度を調整できる可変スリーブのおかげでアスリートゴルファー以外にも人気が出そうです。

「RMX VD/X」は大慣性モーメントでオートマチックなモデル

ソール後方の可変ウェートが4か所に移動できるようになっていて、つかまり度合いを大きく変化させることができます。自分の持ち球に合わせてセットすればスウィング改造することなく、ミスの幅を低減してくれます。

画像: 「RMX VD/ X」は大きくつかまり度合いを変化させらる可変ウェートと球の上がりやすさで3モデルの中では最もやさしいモデル

「RMX VD/ X」は大きくつかまり度合いを変化させらる可変ウェートと球の上がりやすさで3モデルの中では最もやさしいモデル

3モデルの中では最もやさしいモデルですが、打感はやわらかく初速も速い印象でした。3モデルに共通する新しくなった可変式のスリーブは、ロフト角を±2度、ライ角は0.5度刻みで+3度まで調整できるのでかなりの幅で弾道を調整できます。前作よりもすっきりとした顔つきになったので、多くのゴルファーに受け入れられそうです。

打ち出し角を上げスピン量を減らすことで飛距離を稼げるようになってから、ツアーでもやさしいドライバーが好んで使用されています。ということは、ロフトやシャフトを合わせればアマチュアゴルファーにとってもツアーで使用されているドライバーがマッチする可能性は大きいはずです。新しくなったヤマハ「RMX VD R/M/X」を試打する価値は大いにありそうです。

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