毎年恒例のLPGA公認のドラコン大会「朝日インテックドラコン女王」が土曜日のラウンド終了後に行われている。昨年の優勝者は302.3ヤードをぶっ飛ばした穴井詩が賞金50万円を獲得。2位は岩井明愛295ヤード、3位葭葉ルミ294.8ヤードと続いた。15名ほどがエントリーし、R&A公認球、公認クラブを使用し、一人二球を打ち最長飛距離を争うもの。
今年は、飛距離を武器にする竹田麗央、荒川怜郁なども参戦予定と聞き、火曜日の練習日にゴルフゾンのレーダー式弾道計測器「WAVE」を使って計測してみた。
まずは、昨年惜しくも3位となった飛ばし屋の葭葉ルミ。使用ドライバー及びスペックは、ホンマ「ベレスプロトタイプS」ロフト9度でシャフトはホンマウィザードFZ5Sを使用。
ゴルフゾン「WAVE」で計測した数値を見ると、ヘッドスピードは47.1m/s、ボール初速68.8m/sと男子並みのスピードで放たれたボールは、総飛距離287ヤードをぶっ飛ばした。「ドラコン大会ではアドレナリンも出てもっと振れる」とまだまだ余力を残した一発を披露してくれた。
続いて沖縄出身の大型プレーヤー荒川怜郁。169センチの恵まれた体格から豪快に放つドライバーショットには目を見張るものがある。ルーキーイヤーの今季はトレーニング中にウェートを足に落とし2か月ほど離脱していたがその飛距離は健在だ。
使用ドライバーは「ピンG430LST」9度にフジクラ「ベンタスブルー」の6Xとこれまた男子並みのスペックを使用。
データを見るとヘッドスピード47.1m/s、打ち出し角13度、バックスピン量2354rpmと飛距離の出る数値が並ぶ。飛ばし屋新勢力として新ドラコン女王の誕生も期待できそうだ。
新勢力のもう一人、母と叔母(平瀬真由美)がプロゴルファーの竹田麗央。166センチの体格からコントロールの効いたフェードボールでドライビングディスタンス4位につけている。
使用ドライバーはスリクソンZX7MkⅡの8.5度LS、シャフトはグラファイトデザイン「ツアーAD UB」の5Xと軽くて硬いスペックを使用。インパクトでボールを押す圧が強いスウィングが特徴。
計測したデータでは、ヘッドスピード46.8m/s、総飛距離286ヤードとポテンシャルは十分。普段はボールはスリクソン「Zスターダイヤモンド」を使用しているが、ドラコン大会では「ZスターXV」で女王を狙うという。
最後にアマチュアの馬場咲希。使用ドライバーはブリヂストン「ツアーB B1リミテッドB1LS」9度にシャフトはフジクラ「ベンタスブラック」6Sを使用。
馬場選手の計測データはヘッドスピード45.5m/s、総飛距離275ヤードほどであった。「プロテスト前の試合で、結果を残してプロテストに自信を持って挑みたい」と試合でもドラコン大会でも注目を集めることになるだろう。
ドラコン大会エントリーの締切は木曜日の17時。現時点でのエントリーは、工藤遥加、泉田琴菜、竹田麗央、服部真夕、穴井詩、山本景子、岩井明愛、岩井千怜、葭葉ルミ、櫻井心那、神谷そら、荒川怜郁、@馬場咲希、@飯島早織、@橋本美月の15名。
紹介した4名だけでなく、底知れぬポテンシャルを持つ工藤遥加、櫻井心那らがどれだけのパフォーマンスを発揮するか。土曜日の午後の「朝日インテックドラコン」に注目してみよう。