これまで軽量モデルは発売してこなかったフットジョイの「スーパーライトXP」とブリヂストンの「ゼロ・スパイク バイターライト」をみんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修がコースで履き比べてみた。

ゴルフプレーにおいてソフトスパイクやスパイクレスといったシューズの役割はとても大きいものですが、スパイクかスパイクレスか、履き心地やグリップ力、安定感、重量など一体何を基準に選んだらいいのかわからないゴルファーも多いはず。そこで今回はスパイクレスの軽量最新モデルを比較してみました。

まずソフトスパイクとスパイクレスの大きな違いは、”グリップ力”と思われるかもしれませんが、最近のスパイクレスのグリップ力は、スパイクに劣らないほど高く、ソール面の素材の進化もあり耐久性も向上しています。

画像: スパイクレスの軽量モデルフットジョイ「スーパーライトXP」(左)とブリヂストン「ゼロスパイク バイターライト」(右)を比較した

スパイクレスの軽量モデルフットジョイ「スーパーライトXP」(左)とブリヂストン「ゼロスパイク バイターライト」(右)を比較した

それよりもスパイクレスはスパイクの鋲がないことで、硬い地面を歩いた際の”突き上げ感”がないことが大きな違いであり、グリーン上やベアグランド、バンカーなどのあらゆる場面で地面の状態をより敏感に感じ取ることがメリットになっています。

地面の状態を知ることで傾斜や芝、砂の状態を判断し、どう打つか?の選択肢を絞ることにつながります。

そしてもう一つのメリットは軽量化です。スパイクのように鋲を固定する必要がないので軽くすることができます。特に歩きのラウンドでの疲れ度合いに差を感じるはずです。

画像: フットジョイ史上最軽量でありながらホールド性や安定性を高めた「スーパーライトXP」

フットジョイ史上最軽量でありながらホールド性や安定性を高めた「スーパーライトXP」

ではデメリットはというと、特に軽量スパイクレスの場合は、シューズ全体のねじれに対する強度が重量のあるモデルに比べて低くなること。軽量な分、ソールは柔らかくなりやすく、地面への追従は良くなるもののスウィング中に踏ん張る力をサポートしてくれる感触は弱くなります。

その辺りを踏まえてフットジョイの「スーパーライトXP」とブリヂストン「ゼロ・スパイク バイターライト」を比較してみましょう。

まずは、フットジョイの「スーパーライトXP」はフットジョイ史上最も軽いモデルで、実測313グラム(27センチ)でした。ちなみにブリヂストン「ゼロ・スパイク バイターライト」は同じ27センチで271グラムとさらに40グラムも軽くなっています。

画像: 271グラム(27センチ)とかなりの軽量で地面の感触が直に伝わるブリヂストン「ゼロスパイクバイターライト」

271グラム(27センチ)とかなりの軽量で地面の感触が直に伝わるブリヂストン「ゼロスパイクバイターライト」

2つのモデルに関していうと、重さの違いはねじれの強度と比例していて、フットジョイ「スーパーライトXP」よりもブリヂストン「ゼロ・スパイク バイターライト」の方がねじれに対する強度は低くなっています。

ある程度がっちりと足をホールドしてくれて傾斜や多少の荒れた地面でも安定感を発揮してくれるのはフットジョイ「スーパーライトXP」。

一方のブリヂストン「ゼロスパイクバイターライト」は、足袋をはいている感覚に近く、地面の感触を直に感じ取ることができます。地面の硬さやデコボコ、芝の硬さやバンカーであれば砂の硬さまでも感じられる感触が特徴です。同シリーズには「ゼロ・スパイク バイターツアー」というグリップ力やホールド性を高めたモデルもラインナップされているので、欲しいものリストに入れている人はそちらも要チェックです。

側面から比較してみると、ソールの厚さの違いが顕著に見て取れます。厚みを持たせたフットジョイ「スーパーライトXP」に対して、地面の感触を敏感に感じ取れるブリヂストン「ゼロ・スパイク バイターライト」は足の裏が明らかに地面に近く感じられます。

画像: ソールの厚みを比べると厚みの差が見て取れる

ソールの厚みを比べると厚みの差が見て取れる

二つのモデルは同じくBOAシステムを採用していますが、アッパーが二手に分割されたストラップでホールド性を高めているのフットジョイ「スーパーライトXP」。一方のブリヂストン「ゼロ・スパイク バイターライト」は軽量化と歩きやすさを追求したモデルになっています。

どちらも防水性能と汚れにくさは高く感じました。

ホールド性と安定感のフットジョイ「スーパーライトXP」、軽さと地面の感触を得やすいブリヂストン「ゼロ・スパイク バイターライト」。どちらを選んでも足元をしっかりサポートしてくれるはずです。

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