ヨーロッパのホーム、イタリア、ローマのマルコ・シモーネG&CCを舞台にライダーカップが開幕する。2年に1度国の名誉と威信を賭けた男たちの戦いはまず2人1組で1つのボールを交互に打つフォアサム競技でスタート。両チームキャプテンが発表したペアリングは意外性のあるものだった。

アウェイ(ヨーロッパ)で30年ぶりの勝利を目指す米国チームは、第1試合に世界ランク1位のスコッティ・シェフラーと親友サム・バーンズのコンビを送り込む。対する欧州チームは世界ナンバー2のジョン・ラームと英国の暴れん坊ティレル・ハットン。

前回大会でラームはセルヒオ・ガルシアとのペアで勝利を飾っているが、ハットンとは初顔合わせ。喜怒哀楽の激しい情熱的なコンビがホームのギャラリーの熱量を引き出しスタートダッシュにつなげるかが見どころだ。

続く第2戦、米チームはマックス・ホーマ&ブライアン・ハーマンのルーキーコンビで勝負する。欧州はビクトル・ホブランとスウェーデンの新鋭23歳のルートヴィヒ・オーバーグ。PGAツアー年間王者のホブランは前日の練習ラウンドで305ヤードと距離の短いパー4でホールインワンを達成しており、すでにお祭り騒ぎの中心にいる。

第3試合には前回出場を逃したリッキー・ファウラーがポイントゲッターとして復帰。同じカリフォルニア出身のコリン・モリカワとのフレッシュなコンビで全英オープン覇者シェーン・ローリーとPGAツアーを中心に活躍するオーストリアのセップ・ストラカと対戦する。

そして最終マッチには前回大会でチーム戦全敗を喫し悔し泣き、リベンジに燃えるローリー・マキロイがトミー・フリートウッドとのコンビで登場。米国が誇る無敵ペア、ザンダー・シャウフェレ&パトリック・カントレー組と対戦する。

画像: ライダーカップ初日のフォアサム競技、注目はマキロイ&シャウフェレ(欧州チーム)vsカントレー&シャウフェレ(米国チーム)のマッチアップだ(写真は左からマキロイ、フリートウッド、カントレー、シャウフェレ)

ライダーカップ初日のフォアサム競技、注目はマキロイ&シャウフェレ(欧州チーム)vsカントレー&シャウフェレ(米国チーム)のマッチアップだ(写真は左からマキロイ、フリートウッド、カントレー、シャウフェレ)

シャウフェレとカントレーは前回のライダーカップデビューでペアマッチ2連勝のほか19年と22年のプレジデンツカップでも無敗でトータル5戦5勝を誇っており、マキロイとフリートウッドにとっては手強い相手になることは間違いない。ショットメーカーの2人がどちらかといえばウィークポイントのパットをどう補うかが勝敗のカギを握りそうだ。

ザック・ジョンソン米チームキャプテンは初日の午前の部ではブルックス・ケプカや全米オープンチャンピオンのウィンダム・クラークを温存。午後のフォアボール(2人のうち良い方のスコアを採用)で起用される見込みだがペアリングはまだ発表されていない。

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