連勝が懸かる原英莉花、帰国参戦の笹生優花、4年振りツアー出場の三浦桃香、引退が近づくイ・ボミ……注目選手たちの仕上がりをチェック！【スタンレーレディスホンダ現地レポ】

注目選手は原英莉花、笹生優花、イ・ボミ、三浦桃香など目白押し

先週の「日本女子オープン」の原英莉花と菊地絵理香選手の熱い戦いが冷めないまま、舞台を静岡県裾野市の東名CCに移して開催される「スタンレーレディスホンダトーナメント」。コースは、適度なアップダウンと富士山からの芝目が難易度を上げています。

先週復活優勝を遂げた原英莉花選手は、囲み会見で師匠のジャンボ邸に報告に行くと「嬉しそうにしていただいて、グータッチをしてもらえました」と笑顔で教えてくれました。ところがジャンボさんから「今日からエリカを尊敬することにしたよ。お前じゃないのほうのな」と2位で終えた菊地絵理香選手の粘りを見習うよう、冗談交じりにアドバイスをくれたようです。

プロアマ大会では、疲れも見せずに元気にプレー。米ツアーへの二次予選に向けた渡米前の最後の実戦を「納得できる形で終われたら」と、勝って兜の緒を締めます。

久しぶりに国内ツアーに出場する米ツアー参戦中の笹生優花選手も元気な姿を見せてくれました。火曜日に帰国し水曜日のプロアマ大会に出場とタイトなスケジュールですがゴルフの調子は良いようです。

実測170ヤードくらいの10番パー3では、アイアンを振り抜きピン方向へとバーディチャンスを作りました。会見では「グリーンが難しい」と警戒しながらも「久しぶりの日本なので楽しみたいです」と話しました。

笹生選手の「楽しみたい」という言葉は、「小さい頃に夢中になって感じていた『ゴルフって楽しい』という気持ちを忘れずにいたい」という意味だと、ジュニアゴルファーを集めたチャリティイベントで聞きました。調子の良い時ばかりではないはずのツアー生活の中で、その気持ちを忘れずにプレーする笹生選手ブレない強さを感じます。

国内ツアー引退のカウントダウンが始まっているイ・ボミ選手も元気な姿を見せてくれました。今大会と次戦の「富士通レディース」、そして「マスターズGCレディース」と残り3試合をもって引退することになります。

「コースが難しくて、練習してきたスウィングをするのが難しい」と練習ドリルや器具を使って練習してきたスウィングが「練習場ではできてもコース内では、風やいろんなことが邪魔になって手で打ってしまう」と話します。予選を通過して日曜日までプレーする姿を見せてほしいですね。

最後は4年ぶりのレギュラーツアー出場となる三浦桃香選手。「3日間プレーしたいのが一番の目標」と話し、レッスンの仕事をしながら大会出場に向けて準備をしてきたと話します。LPGAティーチングA級を取得し、ゴルフを教える立場になって、自分のゴルフを見直すことができたことで安定性が増したいいます。LPGA会員として初のツアー出場をホステスプロとして盛り上げてくれるはずです。

今回コンビを組む、レギュラーツアーで数多くの選手のキャディを務める中川桂輔プロキャディに話を聞くと「ゴルフが上手いです。アイアンもラインが出ていますが、特にドライバーが上手いと感じましたね。あとは久しぶりのレギュラーツアーなので試合でどうなるか、ですね」とゴルフの内容には太鼓判を押します。

他にも注目選手はスタンレー電気と契約する菅沼菜々選手、ホンダとスポンサー契約する岩井明愛・千怜選手は、同コースで開催されるゴルフダイジェストジャパンジュニアカップで活躍し相性も抜群です。

注目組はすべてアウトコーススタートで、イ・ボミは9時50分に金田久美子、安田祐香とスタート。笹生優花は10時10分に櫻井心那、岩井千怜とスタート。原英莉花は10時40分に稲見萌寧、神谷そらと。三浦桃香は10時50分にささきしょうこ、吉本ひかるとの組合せになっています。一体どんな初日になるのでしょうか、明日も現地からのレポートをお届けします。