気温24度の快晴と絶好のゴルフ日和となった「スタンレーレディスホンダトーナメント」。初日はスコアを伸ばしあう展開になりました。5アンダー以上のスコアで終えたのは14人。風も穏やかで、グリーンのコンディションも11.75フィートと転がりも良かったことから会場のいたるところで「ナイスバーディ!」の歓声が響き渡りました。
前半からスコアを伸ばしたのは4連続バーディで波に乗った青木瀬令奈選手。先週の日本女子オープンを3位で終え好調さをキープしています。トラックマンを使ってスウィングダイレクション(クラブを振る方向)が少し右を向いていたことを修正し、ショットの方向性が改善したとキャディを務める大西翔太コーチが教えてくれました。今季2勝目に向けて上々のスタートを切りました。
6アンダー4位タイの稲見萌寧選手は、7、8年ぶりにアイアンをチェンジ。「ミズノプロ243」を投入し早速好感触を得ています。
これまで使用していたテーラーメイド「P770」は8番アイアンのフェース面のメッキがはがれてしまうほど使い込んでいたので、なかなか変えられなかったのですが、ジュニア時代にも使ったことのあるミズノのアイアンを投入しています。左へのミスがそこまで大きなミスにならずにスコアメイクできたようです。
そしてパターも2019年以来使用していたテーラーメイドの「トラスTB1」からオデッセイ「TRI-HOT 5K TWO」にチェンジ。7つのバーディを奪うラッシュを見せてくれました。アイアンもパターもなかなか変えない稲見選手が思い切ってクラブを変えたことも驚きですが、投入早々に首位と1打差で初日を終えたことで週末が楽しみになってきました。
首位タイで終えた永井花奈選手は、6番181ヤードのパー3では、あわやホールインワンのショットを放ちショットでバーディを奪うシーンもありましたが、6~8メートルのパットも次々と決め好調なパットでスコアを伸ばしました。
2週前の「ミヤギテレビダンロップ杯」でパターをチェンジ。フランスのメーカー「ARGOLF」(アールゴルフ)のセンターシャフトで7バーディノーボギーと完璧なゴルフで初日を終えました。
「フェースの厚みがあるので打点のミスに強いです。厚みが少ないとアッパー軌道で打たないと芯に当たらない感じがしてたのですが、このパターだと気にせずに打てるのがいいのかも」(永井花奈)
伸ばしあいの展開の中で明日スコアを伸ばすのは誰か? カットラインは2か3アンダーになりそうですが、1アンダーで終えた三浦桃香、1オーバーで終えたイ・ボミ選手の明日のプレーにも期待しましょう。