弟チェイスは"LIV年間賞金ランク"最下位でも、約2億8000万円獲得
先の個人タイトルの最終戦となったジェッダ大会はブルックス・ケプカが優勝し、今シーズン2勝目を挙げた。これにより賞金ランクはブライソン・デシャンボーを抜いて3位となり、優勝賞金に加えてボーナスも獲得した。
それらの金額も凄かったが、それより注目を集めたのは、弟のチェイス(・ケプカ)との明暗。
ジェッダ大会で優勝した兄に対して弟は最下位となる48位だったうえ、年間を通してもチェイスは48位の成績で、来季LIVでプレーできなくなってしまったのだ。
12チーム各4名、計48名で争われるLIVでは、上位24名が来季も同じチームにとどまるが、25位から44位の選手はチーム替え、さらに45位から48位の選手は参加資格を失う。
「彼(チェイス)が懸命に練習してきたのを知っている。一緒に練習することだってある。誰でもスランプになることはあるんだ。どんなゴルファーも経験することだよ」
とブルックスは弟の再起を信じている。
とはいえチェイスはチーム賞金を抜いても13試合で187万ドル(約2億8000万円)を稼ぎ出しており、その稼ぎでランボルギーニを購入したとか。
LIVの出場資格を失ったチェイスの今後は?
あくまで推定だが、ファンたちの間では、先のアジアンツアー・インターナショナルシリーズで優勝したアンディ・オグルツリーやスコット・ビンセントのように、同シリーズで結果を残し、LIVに復帰するという形をとるのではないかと囁かれている。
というのも同シリーズの上位選手にはLIVへの出場資格が与えられているからだ。
さらに、大幅増額されたとはいえ、コーンフェリーツアーの優勝賞金は20万ドル前後だが、インターナショナルシリーズは10倍以上の賞金を稼げるのだ。
もっともLIVの将来自体、まだ不透明な部分が多いが……。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年11月7日号「バック9」より