初優勝が期待される桑木志帆。今週の「伊藤園レディス」で彼女のキャディを務めるのは、みんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修だ。試合前に「彼女が初優勝するならココでしょう」と口にしたキャディ中村に桑木のプレーについて聞いた。
雨が降った重いグリーンにちょっと悩んだ
「初優勝するならココ」というのはどういうことか。中村に聞くと「桑木プロは21年に今週と同じ舞台で開催された新人戦に勝利していますし、このコースは桑木プロのようなフェードヒッターが有利だと思うのです」という。また、ここ4週でトップ10入りを3回と桑木自身が好調をキープしていることもこの言葉を口にした要因のひとつだろう。
しかし、初日は2バーディ2ボギーのイーブン(59位タイ)と期待した結果にならなかった。このことについて聞くと、
「水曜日の練習日にちょっとしたヒントがあってスウィングの微調整をしました。見た目は良くなったのですが、自慢のフェードボールがつかまり過ぎる結果に。雨の中でしたがラウンド後、しっかり修正できました。
それともともと重いグリーンのパッティングはあまり得意ではないようですが、今日は途中から雨が降ってきて、前の組のスパイク跡が残るくらい軟らかいグリーンになってしまったので、彼女の日ではなかったかな、というのが率直な印象です。とはいえ、同組だった川岸史果プロは4アンダー、リ・ハナプロは2アンダーと今年優勝している2人はしっかり伸ばしているので、言い訳にはならないのですが……。
ただ、ナイスパーセーブがいくつかあったのも事実ですし、練習グリーンでラインとタッチのすり合わせができたので明日に向けて桑木プロを盛り上げていきます!」と話した。
やや出遅れた桑木だが、ラウンド後はファンからのサイン攻めに対していつもの笑顔で対応していたのが印象的だった。ファンの多い彼女の笑顔をラウンド中に引き出せるのはキャディである中村にしかできないこと。明日からの桑木プロの巻き返しと、中村のサポートに期待しよう!