ゴルフの「戦略脳」も"衣替え"が必要になる
11月も半ばとなり、だいぶ肌寒く感じることも多くなりました。空気が澄んできて、コースの樹々も紅葉が進み、ゴルフコースの美しさが際立つ季節ですね。
ただ、ここまで気温が下がってくると、夏とは違って身体が温まるまで、時間がかかるようになりますし、ウエアやクラブもそろそろ「冬支度」が必要な季節になってきます。
頭の中も、夏ゴルフから冬ゴルフに切り替え、ウエアはもちろん、色々とゴルフの「衣替え」が必要になってきます。残り少なくなってきたゴルフのトップシーズン。出来るだけ気持ち良くプレーをしたいものです。
今回は、そのために必要な「ゴルフの衣替え」ということについて考えていきたいと思います。
まずはスタート前のウオーミングアップ。少し動いただけで汗が吹き出ていた夏場とは違って、しっかりしたウォーミングアップが必要になってきます。
関節を伸ばしたりするストレッチを重点的にやられる方が多いと思いますが、プレーの準備に必要なのは、血流をよくしたり、筋肉を温めて動きやすくすることです。
具体的には、短い距離を走ったり、ジャンプしたり、ラジオ体操を取り入れてもよいでしょう。いずれにしても少し息が上がるくらいの強度で動くのがおすすめです。気温の低い朝には特に意識してしっかり身体を温めるようにしましょう。
次に文字通り、ウェアの衣替え。
最高気温が20度を下回るようになると、どんなに暑がりの人でも半袖一枚では厳しくなります。本格的な冬が到来するまでのあいだは、朝晩と日中の寒暖差も大きいため、重ね着で上手く調整したいものです。
「まだまだ冬物なんて早い」と思っていても急に気温が下がったりするのがこの時期。ちょっと大げさと思うくらいの冬支度が意外と役に立つこともあります。コースに着いてから、「寒っ。あ、もう一枚持ってくればよかった」などと慌てないようにしましょう。
プロゴルファーだと、雨予報でなくてもレインウエアをバッグに入れておき、急に気温が下がった時にレインウエアを防寒着の代用にするという選手も多いようです。また、そろそろ携帯カイロなどの防寒グッズをバッグに入れておいてもいい季節かも知れません。
次にプレーに関すること。
やはり気温が下がってくると身体の動きも鈍くなり、少しずつ飛距離も落ちてきます。ただ湿度が低く乾燥してくるこの時期、フェアウェイは固くしまっていきますので、ランは出るようになっていきます。
そのため、ドライバーではあまり飛距離差を感じにくいのですが、アイアンやユーティリティなどはボールが上がりにくくなり、スピンもかかりにくくなっていきます。
夏場ではきっちり届いて、グリーン上にしっかり止まっていたボールが、手前のバンカーに落ちたり、越えたとしてもグリーン奥まで転がっていたりと、真冬ほどではないにしろ、同じ攻め方ではスコアがまとまりにくくなってきます。
ゴルフの戦略脳も、徐々に「衣替え」が必要になるのです。
とくに、クラブ毎の弾道の高さや、キャリーとランの割合などを注意深くチエックし、攻略ルートを決めるようにしましょう。クラブのセッティングも、出来れば、高いボールが打ちやすい番手を加えるなどの工夫も役立つことと思います。
いかがですか?
タンスのなかの衣替えだけではない、ゴルフの「衣替え」。次のラウンドまでに考えてみていただけけたらと思います。