米女子ツアーの来季スケジュールが発表され、賞金総額は史上最高の1億1800万ドル(約175億円)以上に達することがわかった。驚くべきことに、ここ2年で4割の増額だ。

「24年のツアースケジュールは我々の歴史的成長を反映しています」とモリー・M・サ

ーマンコミッショナー。1月18日の開幕戦を皮切りに、11月半ばまで年間35試合(公式

イベントは33試合)を米国内15州とアジア、ヨーロッパなど10カ国で開催。「新しいイベントと地理的な拡大によって、アスリートの体験が強化され、競争力はかつてないほど強力になっています。世界のファンにスリリングな競技と忘れられない瞬間を提供します」とサーマン女史。

 スケジュールには賞金総額300万ドル(約4億5000万円)以上の大会が16試合含まれ、それ以外の試合の賞金も軒並みアップ。21年以降、メジャー大会の賞金は78%増額され、メジャー以外の大会は61%も賞金が上がっている。

 特筆すべきはシーズン最終戦のCMEグループツアー選手権。今年も全米女子オープンと並び、女子ゴルフ史上最高額の優勝賞金200万ドル(約3億円)だったが、来年は賞金総額1100万ドル、優勝賞金は今年の倍となる400万ドル(約6億円)に跳ね上がる。まさにLIVゴルフも真っ青の数字である。

 CMEグループとの提携が延長されたことで、「女子ゴルフ、女子スポーツを前例のない高みに引き上げることに貢献してくれました」とサーマン女史。1試合で約6億円を稼ぐチャンスが女子アスリートに与えられるのだから、ゴルフ以外のスポーツ界でも大きな話題になっている。

 米女子ツアーの歴史のなかで、年間400万ドルを稼いだ選手は2人。2007年のロレーナ・オチョア(436万4994ドル)と昨年のリディア・コー(436万4403ドル)で、今季の賞金女王リリア・ブの獲得賞金は316万968ドルだった。来年は女子ゴルフ史上初の10億円プレーヤーが誕生するかもしれない。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年12月12日号「バック9」より

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