ゴルフを始めたばかりのビギナーや初心者にとって、スウィングについての疑問は尽きない。埼玉県草加市のゴルフスクール「Tom's Bishon草加店」専属のJJコーチに、「ビギナーはパッティングの際にピン(旗竿)を抜くべきか、差したままがいいか」について教えてもらおう。

2019年にルール改正によって、ピンを差したままパッティングができるようになってもうすぐ5年が経とうとしている。当時は抜いたほうがいいか、差したままがいいかで話題となったが、最近ゴルフを始めたビギナーだと「そもそもピンを抜いていいことを知らないこともあります」とJJコーチ。

「ルール改正後にゴルフを始めた方の中には、そもそもピンのことを、コースの杭やフェアウェイのIPフラッグのように、抜いてはいけないモノと認識している方もいらっしゃって、実際にラウンドレッスンしていて『えっ、ピンって抜いていいんですか』と驚かれたこともあります。ルール改正以前からゴルファーだった方にとっては当たり前のことですが、ビギナーの方は、周りの先輩ゴルファーや同伴者がみんな差したままパットしていたら、情報として入ってこないことも十分ありますよね」(JJコーチ、以下同)

ではズバリ、ビギナーはピンを抜いたほうがいいのか、差したままのほうがいいのか。JJコーチは「時間に余裕があるのであれば、抜いたほうがいいと個人的には思っています」という。

「これは経験則ですが、僕がラウンドレッスンで見ている限り、アマチュアの方は抜いているほうが入る印象です。差したままだと、ピンに当たって弾かれることが多いんですよね」

とくに弾かれやすいのが「上りのライン」だとJJコーチ。

「ピンはカップの中心に差さっていますが、グリーンの傾斜と自重によって、実際はわずかに斜めに倒れています。上りのラインだとボール位置から見てカップの正面側にピンが倒れてくるので、とくにボールが弾かれやすく、カップの横からでないと入りづらい状態と言えます。なので圧倒的に抜いたほうが入りますね」

画像: ピンは傾斜や自重によって斜めに傾いてしまう。そのため差したままだと逆に邪魔になってしまう場合があるとJJコーチ。抜いておけば少なくとも邪魔になることはないという

ピンは傾斜や自重によって斜めに傾いてしまう。そのため差したままだと逆に邪魔になってしまう場合があるとJJコーチ。抜いておけば少なくとも邪魔になることはないという

逆にすごく下っているラインの場合でも「差したままだとボールを止めてくれて助かることもごく稀にあります」とJJコーチは言うが「逆に言えば大体の場合、抜いていてもカップインしていることが多い」とのこと。つまり、スコア面で言うなら「ピンは抜いたほうがいい」というのがJJコーチの意見だ。

とはいえ、そもそも“差したままパット”がルール上可能になったのはプレーファストの促進のため。ラウンドにまだ慣れる段階のビギナーにとってはそこまでの余裕がない、なんてこともあるだろう。それゆえにあくまで「時間に余裕があるのであれば」というわけだ。

協力/Tom's Bishon草加店

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