取材協力/ニューカレドニア観光局、エアカラン
ニューカレドニアは
実は日本と所縁の深い場所
ヌメアから車で約2時間のところに、屈指のニッケルの産地ティオという町がありますが、人手不足を補うために、1892年に日本人が初めて移住した街です。当時は1800人ほどの日本人が労働し、農業など産業の発展に貢献したといいます。しかし第二次大戦で日本とフランスが敵対したことから、日本国籍を持つ人は財産を没収され、強制国外退去を命じられてしまいます。そのため現地で結婚していた人は、家族離散になってしまいました。街の看板やレストランのメニューにも当時の名残から日本語が書かれていることも多く、島全体で親日家が多いといい、実際に会った人たちは日本人と知ると、リスペクトを持ってやさしく接してくれる印象で、日本人は過ごしやすい場所だと感じました。ニッケル鉱山博物館へ行くと当時の様子を知ることができます
映画のロケ地、ウベア島
まさに「天国に一番近い島」だった
映画の舞台となったのがウベア島。首都ヌメアから国内便で約40分のところにある離島です。ニューカレドニアの海はどこも澄んだ碧色で訪れた者の目を惹き付けますが、ウベア島の海は白い砂浜が広がり格別に美しい。島にはヤシの実やパパイヤなど南国の果物がたわわに実り、ラグーンでは海亀などが泳ぐなど、古来から人が想像してきた楽園そのもの。観光名所をせわしなく回るのではなく、気ままにマリンスポーツを楽しんで、新鮮な魚介や果物を満喫。ただただゆったりと時間を過ごす。現代人にはなんとも贅沢な時間だといえます。
ニューカレドニア唯一の
ゴルフリゾートで過ごす夢のような時間
首都ヌメアから車で2時間。サーフィンの聖地としても人気のブーライユに2015年に誕生したゴルフリゾートがあります。世界遺産のラグーンに囲まれた自然保護区に建つため、建物は先住民族のカナック文化に敬意を示したデザインにされていて、スパやマリンスポーツなど様々なアクティビティに加えて、本格的なリンクススタイルのゴルフ場を完備しています。コースは鬼才ピート・ダイが設立したダイデザインがオセアニアで初めて設計を請け負い、ピートの姪、シンシア・マクギャレス・ダイが造り上げた18ホール。自然保護区の敷地にあるラグーンや湿地帯をそのまま利用する形でデザインされ、プレーするティーごとにアングルが変わり面白みがあります。まだそこまで世界的に知られていないためゴルフ場は比較的空いているので、繁忙期でなければ基本的には好きな時間にスタート可能。敷地内にはフェアウェイフロントのロッジのほかに、カナックの伝統家屋「カーズ」を模したバンガローなどがあり情緒満点なので、ゴルフ旅には外せないスポットです!
ニューカレドニアは
美食でもパラダイス!
海と森に囲まれたニューカレドニアは食材の宝庫。海の幸はもちろん、山には野生動物が生息。日本と同じように水道水が飲めるなど水資源も豊富で肥沃な土地では、作物や果物がたわわに実る。そんな食材を使ったここでしか味わえない絶品料理でもてなしてくれます。
とくに有名なのが天使の海老。ニューカレドニアの綺麗な海で養殖された海老は、アミノ酸をたっぷり含んでいるので甘みと旨味が強いのが特徴です。本国フランスでは高級食材とされており、生でも美味しいですが、焼いたり揚げたりするとさらに香りが立って美味。そのほかにはマグロもよく食される食材で、スーパーなどでも数種類の生のマグロが販売されています。また、カナックの伝統料理で特別な日に食すというブーニャは作るのに手間暇がかかるためなかなか巡り合えませんが、ヌメアでも提供するお店もあるそうなので、見かけたらぜひ味わってみて下さい!
日本からも行きやすく、魅力たっぷりのニューカレドニアですが公用語がフランス語のため、英語が通じなくて不便に感じることもあります。でも、夜でもひとりで歩けるなど治安もよく、通り掛かった車から手を振ってくれるなど皆フレンドリーで日本人にとって過ごしやすい島です。ハワイやグアムももちろんいいですが、一度は南太平洋のマリンリゾートに行ってみてください!