ゴルフのプレーにおいてサングラスは、眩しさを軽減しボールやコースの視認性がよくなることで目の疲れを少なくするだけでなく、木の枝や打球事故から目を保護することも重要な役割になっています。特に冬の場合は、乾燥した空気から目を守ってくれますし、木の枝からは葉が落ちていることで思わぬケガを負うこともあります。そこでゴルフ用のサングラスを2種類コースで試着しプレーしてみました。
日本人にフィットする軽量モデル「SWANS」
まずは石川遼、岩井明愛、千怜姉妹選手が使用する「SWANS」(スワンズ)の「STRIX D.A. ULTRA LENS for GOLF」モデルから。モデルの特徴は日本人の顔、鼻の高さに合わせたフィット感と少し明るめのレンズに29グラムと軽量で18ホールかけても疲れ知らず。ノーズパットが手で広げたり高さを変えたりできるから、自分の顔にフィットさせやすいのも疲れにくさにつながっています。
「日本人は概ね瞳の色が濃いこともあって、濃すぎるレンズの色を選ばないこと」と選ぶ基準を教えてくれたのは山本光学スポーツ事業部の山尾優太郎さん。
実際にプレーしてみると、可視光線率27%のシルバーミラー×アイスブルーは朝の眩しさを軽減し、そのまま日中からプレー終わりまで使用しても暗さを感じることなくボールやコースの視認性はとても良好でした。
軽さ ★★★★★
疲れにくさ ★★★★
視認性 ★★★★★
堅牢さ ★★★★
税込み 2万900円
※★は5段階評価
同じ形でレンズのカラーは濃いものから薄いもの、曇りでも明るく見せてくれるイエロー系のモデル、偏光仕様まで別売りのレンズを用意すれば、天候や用途に合わせて使用することができます。
軍用に開発されたタフな「ESS」
続いてオークリー社のミリタリー部門として米軍や警察、レスキュー隊のために製造される「ESS」の「CROSSBLADE(クロスブレイド)」。香妻陣一朗、稲森佑貴選手らが使用していますが、ここでは出水田大二郎選手が使用するスモークグレイとブロンズのレンズが2枚セットになったモデルを紹介します。
特徴は10メートルの距離から6発のショットガンの弾丸による貫通させない強度と傷がつきにくく曇らないレンズ性能に加えて歪みのない視認性。堅牢な構造のせいか重量は35グラムとスワンズに比べてわずかに重さは感じられるものの、交換式ノーズパットのおかげでフィット感が高く疲れにくさは感じられません。
レンズは曇りや雨でも明るく視認性を高めるブロンズ(可視光線透過率62%)と強い日差しに対するスモークグレイ(可視光線率15%)のセットは、晴れでも曇りでも1セットで対応できるお得なモデルだ。
軽さ ★★★★
疲れにくさ ★★★★
視認性 ★★★★★
堅牢さ ★★★★★
税込み 3万4100円
※★は5段階評価
とにかく頑丈さが特徴なので、簡単には壊れない安心感があります。キャディバッグに1セット入れておけば、どんなコンディションでも対応できるオールマイティさがありがたいモデルになっています。
自分にフィットしたサングラスを見つけることは、ゴルフを快適に安全にプレーすることにつながります。夏の日差しだけでなく、太陽の難中高度が低くなる冬こそ眩しさや乾燥した空気から目を守ってくれるはずです。皆さんはどんなサングラスがお好みでしょうか。