ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は「好調な時ほど陥りやすい悪循環」がテーマです。
画像: 前向きに謙虚な気持ちを持つことがゴルフには大切(写真はイメージ)

前向きに謙虚な気持ちを持つことがゴルフには大切(写真はイメージ)

「好調時ほど謙虚な気持ちで」

そろそろ2023年も残り少なくなって来ましたね。年内最後のラウンド、「打ち納め」はもう済ませましたか?

自分自身のゴルフの話で恐縮ですが、最近、ショットやパットのイメージは悪くないのに、コースに出るとなぜか嚙み合わない。ほんの少しのミスから立ち直れず、ズルズルとスコアを落としていく、というラウンドが続きました。

これではいけない、と自分なりに自己分析をしてみました。ゴルフにミスはつきもの、とはわかっていても、そのミスに対しての許容範囲を自分で狭くし過ぎていたようです。

実際、コースに出たらティーショットなんて次打でグリーンが狙える場所にあれば充分。少々アタリが悪くて思い通りの弾道が出なくても、スコアメイクという観点からはほとんど影響ありません。

そうしたことはわかっていたはずですが、「自分の意図したボールを打つ」ということにこだわるあまり、結果が伴わないと、自分を責めたり、自己嫌悪に陥ったりして、次のプレーにネガティブなマインドを引きずってしまっていたようです。なまじっかショットに自信があったことが、却ってスムーズなプレーを妨げていたのです。

今回は、そんな「好調時にこそ陥りやすい悪循環」について考えていきたいと思います。

思い起こせば、ショットやスウィングに自信があったり、練習で掴んだ「ヒラメキ」をコースに持ち込んで試そう、などというラウンドでは散々な結果に終わる、ということが多かった気がします。

逆に、ちょっと身体に痛みを抱えていたり、スウィングに不安がある。といった時のほうが、謙虚に、丁寧なプレーが出来て却ってスコアが良かった、という経験も何度かあります。

そう、好調時には、自信過剰というか、傲慢さが出てしまい、それがプレーのほころびに繋がることが多いようです。

たとえば、ショットに自信のある時に限って、「この感じなら、まさかグリーンを外すことは無いだろう」などと、無意識の内に目標を狭めてしまい、そこから少しでも外れてしまうと、とてつもなく大きなミスを犯したように感じ、そのショックから立ち直れず、悪い流れに陥ってしまう。これが私も陥ってしまっていた、「好調時にこそ起こりうる悪循環」でした。

直近のラウンドでは下記のようなポイントを心掛けました。

①スタートから数ホール、その日のプレーの流れを掴むまでは、特に慎重に、謙虚なプレーを心掛ける。具体的には、リスクを負わない安全運転を心掛ける。

②ショット前の目標設定を広くし、自分を追い込まない。「次のショットが打てる場所に止まってくれればよし」というくらいの寛容な心を失わないように。

③打った結果に対しては、「感謝の気持ち」を持つ。「ああ、これだけミスしたのに、打てるところに止まってくれた。ありがたい」と前向きに感謝の気持ちを持つ。

こうしたことを胸にプレーすることで、穏やかな気持ちを持続でき、自分を責めてしまうネガティブなマインドを少し遠ざけられ、久しぶりにそれなりのプレーをすることが出来ました。

もともと、ゴルフの実戦において、思い通りのスウィング、ショットをして、思い通りの場所にボールを運べることなど、もの凄く低い確率であるといえるのではないでしょうか?

全てを自分がコントロール出来るという考えは、ほとんどのゴルファーにとって傲慢でしかない。そんなことを改めて感じたラウンドでした。

好調な時ほど謙虚な気持ちを忘れずに。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

 

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