寒い冬のゴルフこそ大切なのが普段のスウィングテンポで回ること。そのためにはどうすればいいのか、ギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人が教えてくれた。
画像: クラブの総重量、13本のウェイトフローなど、クラブの重さを把握するのは重要なことだ(写真はイメージ)

クラブの総重量、13本のウェイトフローなど、クラブの重さを把握するのは重要なことだ(写真はイメージ)

クラブの重さを感じることが大切だ

クラブフィッター小倉です。今回は、自身の体験からです。先日のラウンドでのこと。スタートは朝の7時過ぎで、それほど気温は低くなかったのですが、風が強く、体感温度の低い厳しいプレーとなりました。スタートの3ホールは、思ったように体が動かず、またしっかりスウィングできない焦りから、いつものようにクラブを振れず、非常に苦労しました。上がり3ホールぐらいになってようやく寒さにも慣れ、ある程度は持ち直しましたが、結局スコアは作れず、しっかり寒さにやられた悔しい内容になりました。

そんなラウンドで改めて感じたのが、スウィングテンポの大切さ。寒さによって、いつものテンポが保てなかったのが、安定したスウィングができなかった要因だと自分では分析しています。寒さ対策で、厚着をしていることもありますが、体の可動域も狭く、シャフトのしなりも使いづらいこの時期こそ、クラブの重さを感じながらスウィングすることが、テンポを保ちやすくするのだと感じました。

冬ゴルフの対策として、クラブのスペックを少し落とすのが有効、というのは、よくいわれる話ですが、個人的には、重さは軽くせず、シャフトを軟らかくするということを推奨しています。クラブを軽くしてしまうと、重さを感じにくくなり、スウィングテンポを保つのが難しくなりますし、クラブが軽いとトップが浅くなりやすく、スウィングテンポどころかスウィング自体が変わってしまう可能性が高くなります。

そもそも、クラブの重さは、気温などに関係なく、非常に重要な要素です。自身のパワーやスウィングスキルに対して、軽すぎるクラブは、あまり良い結果を生まないと考えています。昨今のトッププロは、昔と比べて軽めのクラブを使うようになっていますが、これは、シャフトの進化により、軽量化しても高いヘッドスピードに対応できるようになったから。クラブを軽くすることにより、ヘッドスピードをさらに高めやすくして、飛距離アップを狙っているのですが、これは安定したスウィングが身についているプロだからこそ、できること。スウィングが安定していない我々アマチュアは、振れる範囲の重さがあったほうが、スウィングテンポが保ちやすく、再現性の高い振り方がしやすくなると私は考えています。

重さ、クラブ総重量は、非常に重要なスペックのひとつ。単体のクラブの重さはもちろん、ウェイトフロー、13本のクラブの重さの流れも非常に重要な要素です。皆さんは、自身のクラブの重さを把握されていますか?

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