合わないグリップで握るとミスの原因にも
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフはミスのスポーツですから、誰だってミスをします。プロだってミスするんだから、僕たちアマチュアがダフったり、スライスしたりするのは当たり前。でもね、その原因がわからないと直しようがないじゃないですか。週刊ゴルフダイジェスト2024年1/2号に”左腕の垂れ方であなたの「最適グリップ」がわかる!”という記事がありました。この記事によると、アマチュアはグリップが合っていないからミスが出ていることが多いということなんですね。ではどうやって自分に合ったグリップを見つければいいのでしょうか?
この記事で解説をしてくれている小林克也プロは、グリップが合っていないから、どこかでスウィングに無理が生じていると言っています。日本のレッスンでは皆同じようなグリップを教えることが多いらしいのですが、欧米ではその人に合ったグリップが推奨されているそうです。そのせいで、日本では男女や年齢に関係なく、みんな同じようなグリップになりがちなのだとか。たしかに体格や筋力なんかが違うのに同じグリップというのはどうなのかな? と思いますよね。
グリップというのはクラブを体をつなぐ唯一のジョイント部なのでとても重要。たとえばウィークグリップが合う人がストロンググリップでスウィングすると引っかけが出やすくなるんですね。だからこそ最適なグリップが必要になるわけです。
最適グリップを見つけるための3ステップ
ではどうやって最適グリップを見つければいいのでしょうか。小林プロによると最適グリップは骨格によって変わってくるそうなのですが、3つのステップで最適グリップが簡単に見つけられるそうなんです。
最適グリップを見つけるための最大のポイントは脱力することだそうです。力が入った時点でその人に適したグリップにはならないということなんですね。
まずアイアンのイメージでアドレスして前傾姿勢をとります。このときに両腕の力を抜いてぶらんと垂直に垂らします。
腕の垂れ方は人それぞれの筋肉量や姿勢、身長、体重などの違いで変わってきます。このときの手の甲の向きや、両手の間隔というのが最適グリップを見つけるための大きなヒントになるということです。
まずステップ1として、腕を垂らしたときの左手の甲の向きと位置が最適グリップのベースとなります。正面から見て左手の甲が見える人はストロンググリップが合います。逆に甲が見えない人はウィークグリップが合うというわけですね。手の甲の見え方で、その人の腕の回旋(ねじれ方)量が変わるわけで、それがグリップの違いに現れるということです。
ステップ2では右手でクラブを持ち、ボールにフェースを合わせます。そこから左手の位置までグリップを持っていき、左手で握ります。両腕をだらんと垂らしたときに間隔が広かった人はハンドファーストが強くなり、間隔が狭かった人はハンドファーストの角度が弱くなります。僕はけっこう間隔が狭かったので、ハンドファースト弱めになりました。このときに必ず脱力したままの左手の位置でグリップすることが大事だそうです。
そしてステップ3で右手を合わせます。このときのコツは、左手の甲の向きに沿って、同じ角度で右手を合わせること。これでその人にとって最も自然なグリップになるということです。つまり骨格に合った最適グリップができるということですね。
小林プロによると、快適グリップができればスウィングの再現性が高くなったり、オンプレーンで振れるようになることでミスショットが減少するということです。飛距離アップも望めるし、無理のないスウィングなのでケガもしにくくなるということです。いいことだらけじゃないですか!
ちなみに自分の手の甲の向きを確認するときに、どうしても脱力できない人は、腕を後ろ向きにグルグルと回すと脱力できるそうなのでやってみてください。
これ、実際にやってみると、今までの自分がやっていたグリップとけっこう違って驚きました。いつもよりも左手が少しストロングになっているし、ハンドファーストが弱くなっています。普段はけっこうハンドファーストで構えていたので、少し違和感を感じますね~。しかしスウィングしてみると、たしかにスウィング中に「あっ!」となることが少ないというか、変な動きが入りにくい感覚はあります。ワンピースでスムーズに振れるというか。しかし今までのグリップと少し違うので、まだまだ毎回ナイスショットという感じにはならないですね。でも気持ちよく振れる感じがあるので、これは今後も取り組んでいく価値がありそうです。練習のときにこの動きを取り入れて正しいグリップで打つのはもちろんのこと、家でもグリップだけの練習をするといいかもしれません。
みなさんもぜひ3つのステップで自分の骨格に合った「最適グリップ」を見つけてみてはいかがでしょうか。