2023年の女子ツアーで多くのファンを魅了した女子プロたちの1年間の試合中や試合以外の取材写真を総チェック。6選手の活躍ぶりと厳選写真を紹介。3人目は2度目の日本女子オープンチャンピオンに輝いた原英莉花をクローズアップする!
画像: 原英莉花の柔軟なフィニッシュ(撮影/姉崎正)

原英莉花の柔軟なフィニッシュ(撮影/姉崎正)

原英莉花のネットニュースはいつも大きな反響がある。

昨年12月20日に都内のホテルで行われたJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)アワードには、胸元が大きく開いた白のベアトップに白のパンツスーツで出席。その写真がSNSにアップされると「モデルさんみたい」「手足なが」「カッコいい」などのコメントが数多く寄せられた。

画像: LPGAアワードとTポイントレディースでドレスアップ

LPGAアワードとTポイントレディースでドレスアップ

トッププレーヤーのひとりである上に、173センチの長身に長い手足と切長の目がさわやかなビジュアル。話題を集めるのも当然だが、人間としての内面も"美しい"。

プレー中にもかかわらず、カメラマンに向かってVサインを作ってくれるシーンはよく見かけるし、時には歩きながら「いつもお世話になっています」とあいさつをすることもある。プレー中以外でも、コースで知り合いの関係者を見つけると、笑顔で"敬礼ポーズ"をしたり、クールな雰囲気からは想像しにくいかしれないが、とても素直で、サービス精神が旺盛で、人懐こくて、お茶目な一面を持っている。

画像: 開幕戦でティショットを放つ身長173㎝の原(撮影/岡沢裕行)

開幕戦でティショットを放つ身長173㎝の原(撮影/岡沢裕行)

ゴルフと向き合う姿勢も尊敬に値する。

2019年のデビュー間もない頃は、試合中にコースでの練習を終えた後、一般の練習場でボールを打っている姿をよく見かけた。日本女子オープンを初制覇した20年もまだ一般ゴルフ練習場で汗を流していた。未勝利に終わった22年のシーズン中には「私はゴルフが下手なので練習しないとダメなんです」と真顔で話した。女子ゴルファー日本一になりながら、なお「私は下手」と言える客観的な視線と謙虚さ、向上心に頭が下がるほどだ。

画像: 5月に腰痛のヘルニア手術を受けて、復帰後活躍を見せた原。写真は復帰2戦目のNEC軽井沢(撮影/大澤進二)

5月に腰痛のヘルニア手術を受けて、復帰後活躍を見せた原。写真は復帰2戦目のNEC軽井沢(撮影/大澤進二)

昨年は"山あり、谷あり"のシーズンだった。

5月に腰痛が悪化したため、椎間板ヘルニアの手術を受けて戦線を離脱。リハビリに約3カ月を要し、復帰戦は8月の北海道Meijiカップだったが、腰痛から解放されたことで、その後の成績は安定感が増した。復帰4戦目のニトリレディスで昨年2度目のトップ10となる9位に入ると、9月の日本女子オープンで20年以来2度目の日本一。優勝は21年大王製紙エリエールレディス以来で通算5勝目だった。

画像: 日本女子オープンを制し、今季はメルセデスランキング24位と活躍した(撮影/姉崎正)

日本女子オープンを制し、今季はメルセデスランキング24位と活躍した(撮影/姉崎正)

10月には今年の米ツアー出場をかけて出場した予選会でスコア誤記による失格処分を受けるという"ハプニング"もあったが、昨年は最終的にメルセデスランキング24位、5年連続のシード獲得という結果でゴールイン。

ショットメーカーらしく、JLPGAが制定する「PLAY OF THE MONTH」の11月受賞者に大王製紙エリエールレディス最終日17番パー5で2オンイーグルを奪った第2打が選出されたことも記憶に新しい。

昨年12月5日に更新した投稿では「今更ながら‥‥」との書き出しで、昨シーズンを振り返り、今季へ向けた熱い気持ちを書き綴っている。

画像: 試合中もプレー以外でも表情が豊かな原(撮影/大澤進二)

試合中もプレー以外でも表情が豊かな原(撮影/大澤進二)

「今年(23年)はいろいろな試練がありましたが、今までよりも自分らしく喜怒哀楽激しくすべてを楽しめた気がしています。また自分らしさや楽しむことを忘れずに目標に向かって生きていきたいと思っています」

印象的だったのは、終盤の部分。

「最後に今年学んだこと! "色んな決断を自分でしていくこと"。自分で決断し動いたことってどんな結果になっても納得しているし後悔しないから。なにか人のせいにしたくなっちゃう時があるのは結局どこかで人に決断を任せた自分が悪いのさ!さぁこれを胸にまた前を向いて」

強く美しく気高くゴルフと向き合う原英莉花が今年はどんなプレーを見せてくれるのか。今から24年のツアー開幕が待ち遠しい。

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