ゴルフは地面にある（あるいはティーアップされた）ボールを打つスポーツ。足元にあるボールに対して十分なエネルギーを伝えて打つために、スウィングの際は上半身を前傾させて構える必要がある。
「前傾姿勢を作るためのポイントは、まず背筋を伸ばす、もしくは胸を張った状態で、あごを引き、背中と後頭部が一直線となる状態を作ることです。そこからお尻を後ろに突き出すイメージで上半身を正面側に傾ければ完成です」（JJコーチ、以下同）
スウィング中はこの前傾姿勢をキープすることが、スウィングを安定させるためにも非常に重要。しかし日常生活で頻繁に行わない、慣れない姿勢をスウィング中に維持し続けること……それ以前に、上半身を真っすぐにすることだけにフォーカスしても、長時間のデスクワークによる猫背や反り腰、ストレートネックに悩まされる現代人にとっては難しさを感じるだろう。
ではキレイな前傾姿勢を作り、維持するためにはどうすればいいか。JJコーチの答えはシンプルに「体で覚えるのが一番です」とのこと。そのためのガイドラインとして「背中にクラブをあてがい、上半身を真っすぐにする感覚をイメージしやすくするのがおすすめです」という。
「真っすぐ立った状態で背中にクラブをあてがい、シャフトに背筋と後頭部をぴったり沿わせるように伸ばしてみましょう。そしてその姿勢をキープして、上半身を前傾させましょう」
背中にあてがったクラブをガイドにして、背筋と後頭部が真っすぐになるように上半身を伸ばそう。その状態をキープしながら上半身を前傾させよう
実際にやってみると体が歪んでいる人ほどキツいはず。「無理はせず、ストレッチ感覚でやってみましょう」とJJコーチ。
「個々人の体格などによってアドレスの姿勢も少しずつ変わってきますし、本当に上半身をド真っすぐな状態にして構えられる方ってなかなかいないです。ただ、“真っすぐ”を意識してみるだけでも良い方向に変化しますから、ストレッチ感覚で試してみてください」
協力/Tom's Bishon草加店
