DPワールドツアー(欧州ツアー)を中心に活躍するオーストラリアの新星ミンウ・リー。LPGAツアーでメジャー2勝のミンジー・リーを姉に持ち直近の5試合で2勝するなど目下売り出し中。その彼がオージーの先輩で憧れのアダム・スコットとの心温まるエピソードをポッドキャストで語った。ツアーきってのナイスガイが後輩に示した思いやりとは?

リーが注目を集めたのは昨年カリフォルニアのロサンゼルスCC(ノースC)でおこなわれたメジャー、全米オープン。ビッグイベントで上位争いをした彼は3日目を終え食事に出かけたレストランでアダム・スコットに遭遇した。

画像: ミンウー・リー(左)とアダム・スコット(右)。両者ともオーストラリア出身のプロだ(写真/2023年のZOZOチャンピオンシップ 撮影/中村修)

ミンウー・リー(左)とアダム・スコット(右)。両者ともオーストラリア出身のプロだ(写真/2023年のZOZOチャンピオンシップ 撮影/中村修)

最初は気づかなかったがチームの面々と談笑するスコットの存在に気づき席まで出向いて挨拶をした。すると憧れの先輩から「来週のトラベラーズ(選手権)、僕のプライベートジェットで一緒に行かないか?」と誘われた。

願ってもない申し出だったがその時点でリーにはトラベラーズ選手権の出場権がなかった。それをスコットに伝えると「今週トップ10に入れば来週も出られる。やり遂げてね」と励まされた。

そして最終日67をマークしたリーは7ランク順位を上げ5位タイに食い込んだ。リーの感覚としてはその瞬間からいきなりワープしてスコットのプライベートジェットに乗り込み、心地好いソファーのような座席で深い眠りに就いていた感覚だったという。その間のプロセスはまるで夢の中にいたようだったのだ。

「ひと言でいって最高でした。インテリアも何もかもクールでゴージャスで乗り心地が素晴らしかった」

さらにうれしかったのはスコットの励ましに背中を押され出場権をつかんだトラベラーズ選手権で9位タイとトップ10入りを果たしたこと。

その後ZOZOチャンピオンシップでも6位タイ。アジアとDPワールドでそれぞれ1勝を挙げ目下リーは世界ランク37位につけている。

現在カリフォルニアの3コースを舞台におこなわれているプロアマ形式のPGAツアー、ザ・アメリカン・エキスプレス初日もニクラストーナメントCの最終ホール(9番)でチップインバーディを決め7アンダー65で久常涼(ラキンタ)と同じ14位タイからの好スタートを切った。

まだまだ伸び盛りの25歳。夢は憧れの先輩スコットが持つグリーンジャケット(=マスターズ優勝)だ。オージーの系譜は続く。

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