2024年1月19日に発表されたタイトリスト『プロV1x レフトダッシュ』。1月22日に実施された製品体験会にみんゴル取材班も出席し、『プロV1』や『プロV1x』との違いを体感してきた。
画像: 『プロV1』シリーズの『プロV1』『プロV1x』が下段。今年発売の『プロV1x レフトダッシュ』だけマークが異なる

『プロV1』シリーズの『プロV1』『プロV1x』が下段。今年発売の『プロV1x レフトダッシュ』だけマークが異なる 

『レフトダッシュ』は『プロV1x』の打感で『プロV1』の飛び・弾道

タイトリスト『プロV1』シリーズといえば、全世界のツアーで約7割のシェアを誇るボール界の一大ブランド。日本ではこれまで『プロV1』と『プロV1x』の2モデルが販売されてきたが、1月19日に『プロV1x レフトダッシュ(以下・レフトダッシュ)』というモデルを日本へ上陸させることが発表された。この『レフトダッシュ』は本国のアメリカでは2018年から「カスタムパフォーマンスオプション」というカテゴリーで販売されており、並行輸入品として日本に上陸していたが、世界リリースから6年の時を経て、満を持して日本に本格上陸したわけだ。

この理由をタイトリストのゴルフボールフィッターの向井伸吾氏は「『プロV1』ファミリーのなかで、『レフトダッシュ』はPGAツアーでは3~5%のシェアを取っているモデルです。国内では『プロV1x』のフィーリングが軟らかくなったことを受けて、『もう少し打感がしっかりめのボールはないの?』というプロからの問い合わせが一定数ありました。また販売シェアでみると、他社メーカーのハイモデルは硬めな打感のモデルが売れているという事実もあり、このしっかりめの打感である『レフトダッシュ』が受け入れられる土壌があると考えました」という。ちなみに、米国下部ツアーであるコーンフェリーツアーのピナクルバンク選手権では155人中12人と7.7%のシェアがあったと言い、開幕に向けてボールのテスト中だという幡地隆寛プロは「『レフトダッシュ』は『プロV1x』の打感で『プロV1』の飛び」と表現していた。

画像: 3モデルをテスト中の幡地隆寛プロ。今季もタイトリスト『プロV1』ファミリーでツアーを戦い抜くという(撮影/姉崎正)

3モデルをテスト中の幡地隆寛プロ。今季もタイトリスト『プロV1』ファミリーでツアーを戦い抜くという(撮影/姉崎正)

テクノロジーとしては、デュアルコアとケース層により“内柔外剛(中心部が軟らかく、周辺部に行くにつれて硬くなる)”の硬度差を大きくでき、その結果、ロングゲームではスピン量が低減。また、ケース層よりも軟らかいカバーのおかげで“内剛外柔”が生まれ、ショートゲームではスピン量が増加。飛んで止まるボールを実現している。スピン量の多い順に『プロV1x』→『プロV1』→『レフトダッシュ』で、打感は軟らかい順に『プロV1』→『プロV1x』→『レフトダッシュ』。ボール初速が速い順に『レフトダッシュ』→『プロV1x』→『プロV1』の順だという。

しっかりめの打感を体感するには「パターがいい」ということで打ち比べてみると、『プロV1』シリーズのなかでは、いちばん打感が軟らかい『プロV1』と『レフトダッシュ』の違いは歴然。『レフトダッシュ』は芯のある打音がいい感じで響いていた。とはいえ、『プロV1x』と『レフトダッシュ』の違いはそこまで差がなかった。続いて、ショートゲームのスピン量を比べるために50~60Yのアプローチをすると、正直、腕前のせいもあるが、グリーン上での止まり方の違いはさほど感じられなかった。ちなみに、インパクト音はかなり違い、『レフトダッシュ』→『プロV1x』→『プロV1』の順で音が高く、筆者としてはこのアプローチが一番打感の違いを感じられた。

また、向井氏は「アマチュアゴルファーは絶対的にスピン量が少ないので、正直、『プロV1x』がファーストチョイスになると思う。今回の『レフトダッシュ』は10%のゴルファーに当てはまるかどうかです。とはいえ、大きな分母でなくても、すべてのゴルファーのパフォーマンス向上を目指すタイトリストとしては看過できない数字になったのも事実なので、販売を決めました」とのこと。

かつての『プロV1x』のようなしっかりめの打感が好みのゴルファーは『レフトダッシュ』を一度試してみてはいかがだろうか。

PHOTO/Tadashi Anezaki

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